中国人観光客、韓国で2兆7000億ウォン相当を購入

　中国人観光客が中国最大の信用カード「銀聯カード」を使用し、今年1年間に韓国で消費した額の合計が1兆ウォン（約660億円）に上る見通しだ。

 

　BCカードと韓国観光公社が10月19日に発表したところによると、今年に入って9月までに韓国を訪れた中国人が銀聯カードで決済したり、現金を引き出した金額の合計が6623億ウォン（約440億円）に上った。BCカードの関係者は「中国の国慶節（建国記念日）の連休中（10月1‐7日）に中国人が韓国で銀聯カードを使用し、決済した金額の合計が500億ウォン（約33億円）を超えることから、今年1年で1兆ウォンの突破は固い」と話した。これは、2006年から10年までの5年間に中国人観光客が韓国で銀聯カードを使用し決済した金額（8300億ウォン＝約550億円）をはるかに上回っている。

 

　中国人観光客が韓国で主に使用するクレジットカードは、銀聯が約40％、VISAが40％、マスターをはじめとするその他のカードが20％。韓国観光公社の関係者は「銀聯カードの使用額1兆ウォンのほかに、VISAとマスターカードの使用額が1兆ウォン、カードを使わずに中国から直接現金を持ち込み両替して使うのが7000億ウォン（約460億円）ほどになる。つまり今年、中国人観光客は韓国で計2兆7000億ウォン（約1800億円）ほどを消費することが予想される」と説明した。

 

　韓国観光公社によると、韓国を訪れた中国人観光客は2009年に134万人、10年に187万人を記録したのに続き、今年に入って9月までに、すでに168万人に達している。