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金正恩、特殊部隊を国境地帯に急派…即決処刑権も

2011-08-10 17:21:12 | Weblog
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長が、北朝鮮軍部と住民に対する内部取り締まりを強化している。 最近は特殊武力部隊の「暴風軍団」を朝中国境地域に急派した。 この部隊は即決処刑権を持ち、すべての軍部隊を検閲できる強大な権限が与えられた。 国境守備隊が金を受け取って密輸や脱北を目をつぶる行為を徹底的に取り締まるということだ。 しばらく見られなかった公開処刑も再開された。 軍部隊と住民を相手にした恐怖政治が、金正恩後継体制の構築のための有力な手段に急浮上したのだ。

最近、自由北韓放送、デイリーNKなど北朝鮮専門メディアは、金正恩が朝中国境地域の両江道(リャンガンド)と咸境北道(ハムギョンブクド)に「暴風軍団」を派遣して検閲に入ったと一斉に報じた。 暴風軍団は平安南道徳川市江岸洞(ピョンアンナムド・ドクチョンシ・カンアンドン)にある特殊戦部隊。 有事の際、韓国に投下されて後方を攻撃する目的で組織された部隊だ。 この部隊が朝中国境の第一線を取り締まっている。

北朝鮮内の消息筋は「金正恩の指示で、思想と忠誠度が検証された特殊部隊の軍人からなる暴風軍団が今月1日から国境に配置された」と伝えた。 両江道のある消息筋は「取り締まりに応じなければ射殺できる権限を持ち、住民が恐れている」と話した。 咸境北道穏城(オンソン)の消息筋も「暴風軍団の軍官(少尉以上)が中心になり、国境警備隊と密輸者を対象により厳しい検閲を行っている」と伝えた。

今年上半期から北朝鮮では金正恩の主導の下、朝中国境地域の脱北・密輸検閲が強化されてきた。 最近では中央党レベルの検閲組が派遣され、国境警備隊と保衛員に対する検閲が実施されたが、幹部の規律弛緩、不正・腐敗のため成果は上がっていないという。

暴風軍団はこうした雰囲気の中で急派されたと考えられる。 脱北と密輸が多い場所の警備哨所を集中検閲している。 特に即決処刑の権限まで与えられたのは異例という分析だ。

北朝鮮内の消息筋は「暴風軍団が鴨緑江(アムノッカン)沿いの村を対象に家と人の検閲を随時行っている」とし「恵山市(ヘサンシ)では検閲を恐れた家族が中国に逃げるという事件もあった」と伝えた。

◇公開処刑も再開=9日の米国自由アジア放送(RFA)によると、最近、咸境北道会寧(フェリョン)司法当局が大量の麻薬を取引した容疑で住民1人を公開処刑した。 共犯の16人の住民は懲役刑となった。 処刑されたチェさん(45)は貨幣改革(デノミ)のため財産を失い、家庭まで崩壊したため、麻薬取引に加わったという。 近く咸境南道咸興(ハムフン)でも麻薬犯2人を公開銃殺するという噂が広まっている。

金正恩は特に麻薬犯を厳重処罰しろという指示を今年に入って数回出している。 北朝鮮では一般住民だけでなく軍部や党関係者までが麻薬に染まり、「北朝鮮の人口の半分近くが麻薬をしている」という話が出るほど事態が深刻という。

開かれた北韓放送によると、今年1月に北朝鮮で党と軍の幹部、富裕層など約50人が麻薬容疑で非公開銃殺された。 平壌の消息筋は「麻薬が根絶するまで強い検閲を続け、深刻な場合は公開銃殺までしろという金正恩の指示があった」と伝えた。

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