外観からはデパートに見えない「釜山デパート」

光復洞に近づくと釜山デパートある。デパート？と思うくらい外観からはとてもデパートとは思えない何十年の年期を感じます。外観は釜山銀行の看板だけがやたらと目につく。ハングルの釜山デパート表示を見て、釜山デパートであることがやっとわかるくらいです。

1階には高麗人参のお店がやたらと多い中、店舗のほとんどが入居していないのが目に付きました。がら～んとしていて、ちょっとさみしい感じが漂っています。
続いて2階へ・・・、頭よりもどデカイ筆がぶら～り垂れ下がっているお店もあれば、骨董品やお土産用品屋、画廊までいろいろ。普通のデパートではお目にかかれなさそうなものが売られていて、面白い。それにしてもこの店、なんで筆と石焼ビビンバのお皿が一緒に売られているの・・・？ 同じ建物の3階に、日本人会の事務所があるようです。

地下は食堂になっています。釜山デパートの地下は駅から続く地下街とつながっていました。なんとこの地下街、中央洞駅からチャガルチ駅までの約1.4kmず～っとつながっているんです。雨の日も風の日も、寒かろうが暑かろうがお構いなしというのが地下商店街のいいところ。
まず地下商店街の外観はこんな感じ。地下商店街の名前が「ロッテ一番街」と書かれているけど、ロッテデパートを想像してはダメです・・。ここにはロッテデパートのイメージを遥かに越えた面白い世界が広がっています。

どんなものが売られているのか、ちょっと中に入ってみよう。
地下街に入るやいなや、待ち伏せていたのは「特別な優待の看板」でした。特別な優待ってどんなものなのか、思わずつっこんでしまいたくなります。そしてこの看板の隣には・・・ 、ロシア語の看板まで掛かっていました。しかし何て書かれてあるのやらさっぱりわからない。やっぱり「ロシアのお客様に特別な優待をします」って書いてるのかな？日本語の看板には書かれていなかったビックリマーク「！」があるから、かなり強調された表現を使っているのかもしれません・・・。
まず、地下鉄中央洞駅から南浦洞方面へ歩いていくと、いろんなモノが売られていました。骨董品や家具、宝石からはじまって、衣類、おもちゃ、宝くじ屋さんまで・・・見ているだけで楽しめます。おもちゃ屋さんに売られていたみつばちの変装をした踊る『くれよんしんちゃん』の人形がすごく気になります。

おじさんがバナナの叩き売りのように巧み口述でお客さんの関心をよせ、薬を売っています。とはいえ、この6人のお客さんのうち、何人がサクラなのでしょうか？

怪しげなイメージ写真。コンピュータ処理された人物写真と美しい景色、それぞれで見ればきれいなんだけど、この二つを合わせると妙にアンバランスで心霊写真のように不気味に見えてくる・・・？？？

ロッテ地下商店街は南浦洞まで続いていて、南浦洞からチャガルチまでは名前がコーロン商店街に変わります。こっちの方が規模的には大きいです。中央洞からチャガルチへかけて、地下街の雰囲気の年齢層もアダルトからヤングへとだんだん変わっていっているようです。

食堂もあれば、ビデオ屋さん、家具屋さんまでいろいろあります。どういうコンセプトなのかわかりませんが、ビデオ屋さんの中になぜかカードの入会受付コーナーが設けられていました。もう、何でもありって感じです。

照明屋さんの灯りよりも、派手な透け透け下着やレオタードが地下街の雰囲気を明るくしていました。ちゃんと売れているのかちょっと気になります・・・。
通路の真ん中に売られているけど、どこの店のものなのかよくわからない。店員さんがちゃんと見張っているのかな？一着こっそり持っていっても気づかれなさそう。


地下街のいろんなところで足を休めている人々を見かけました。
イスのあるところには必ずハラボジがいっぱいいます。
「ヤクルトのおばちゃん」は働いているんだか、本を読んでいるんだか、中途半端な状態で座っています。ちなみにヤクルトのおばちゃんの制服は日本では緑色だけど、韓国ではマスタード色です。どっちがかっこいいかな・・・？？

中央洞駅周辺は海と山に囲まれ、本当に素敵なところです。昔の建物と現代風の建物がいろいろ混ぜ合わさっていて、それがまた魅力的です。週末は若い年代層でにぎやかなこの地も、平日はハラボジ＆アジョシの密度がやたらと高いようです。家にずっといると暇で暇で仕方がないから、話し相手を求めてここの地下街へとやって来るのでしょうか・・・？ハラボジ＆アジョシ達に会いたい人は中央洞から続く地下商店街へどうぞ・・・・。



地下街をブラブラし、光復洞の入り口近くの地上へと出ていった・・・・。