検察実務修習中の司法研修院生が全ぼうつかむ
今年2月、30代の女性2人が、ソウル市松坡区の地下鉄新川駅近くにあるナイトクラブでA容疑者(24)、B容疑者(23)の2人と知り合った。A容疑者らに「酒をおごってやるから、あすも会おう」と誘われた女性2人は翌日、同市江南区新沙洞のNワインバーへ向かった。
95万ウォン(約7万1000円)相当の酒とつまみを注文して飲んだA容疑者はしばらくして、かかってきた電話に出た後「車を移動してくる」と告げて外へ出た。ところがA容疑者らはそのまま戻ってこなかった。女性2人は、ワインバーの店主K容疑者(36)が飲み代を支払うよう迫ったため、A容疑者らの飲み代を支払う羽目になった。
A容疑者ら2人とK容疑者は共謀し、ナイトクラブで出会った女性たちをおびき出して、飲み代を脅し取ったことが分かった。ソウル中央地検刑事1部(申裕〈シン・ユチョル〉部長)は、K容疑者を逮捕・起訴すると共に、女性たちをおびき出したA容疑者らを在宅起訴した。
K容疑者はインターネットの求人サイトに「ナイトクラブの広報マネジャーを募集」という広告を掲載し、これを見て応募したA容疑者ら2人と共に犯行計画を立てた。女性たちから脅し取った金のうち6割はK容疑者が、4割はA容疑者ら2人の取り分となった。K容疑者らは2月8日から3月22日にかけ、26人の女性たちに対し同様の犯行を繰り返しており、脅し取った額は2429万ウォン(約182万円)に達した。
K容疑者らの犯行を突き止めるのに貢献したのは、検察官の実務修習を受けていた司法研修院生のイ・ドンイクさん(31)だった。警察から回ってきた女性たちの事件の記録を細かく調べ上げ、全ぼうを突き止めた。
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