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デパートを支配する「8対2の法則」とは

2009-05-31 17:57:45 | Weblog
 デパートが先を争ってブランド品売り場の改装工事を行っている。新世界デパート江南店は19日、これまで7934平方メートル(約2400坪)だったブランド品売り場を9917平方メートル(約3000坪)へと拡張し、イタリアのブランド「ブルガリ」の売り場を新たにオープンする、と発表した。現代デパートはすでに3月、ギャラリアデパートも4月にブランド品売り場の改装を行っている。


 デパート業界のこうした動きの背景には、いわゆる「8対2の法則」ともいわれる「パレートの法則」がある。パレートの法則とは、どのような集団であっても、上位20%が全体の80%に当たる結果を生み出すというもの。流通業界では上位20%の顧客が売上全体の80%を占めるという意味だ。


 実際にデパート業界では、上位20%の顧客が全体の売り上げに占める割合が最近になって大きく増加している。ロッテデパート本店では2005年に73%だったこの比率が、06年には76%、07年77%、08年78%と上昇を続けており、今年に入ってからは79%にまで高まっている。新世界デパート江南店のケースを見ると、05年に80%を突破し、今年は先月までの時点で85.4%を占めているという。


 このような現象が目立つようになった原因は、過去にデパートで買い物をしていた中産層の多くが大型スーパーへと流れているため、と業界関係者は分析している。「小口の顧客」を大型スーパーに奪われたデパート業界としては、「金持ちの顧客」を呼び寄せるしかないということだ。

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