南北は昔から基本的には同じ民族、同じ文化であり、人間的あるいは文化的、社会的に優劣はなかった。
あったとしても地方差といった程度のものだった。
その朝鮮半島が南北に分断されてから70数年経ったのだが、現在の朝鮮半島を見て南北の違いに驚かない人はいないだろう。
とくに国力の差というか、国家発展の格差は著しい。
これが同じ民族だろうかと思うほどだ。
たとえば国力つまり経済力でいえば、韓国のGDPは北朝鮮の四十倍以上であり、人口が二対一であることを考えても、南の一人当たりの富は二十倍以上である。
南北は1945年に日本支配から同時に解放され、米ソによる分割支配下で南北に分かれて別の国をつくった。
しかし七十年後にこうした極端にも見える発展の違いが生まれた。
この南北の違い、格差はどこからきたのだろう。
朝鮮半島のこうした南北格差についてわれわれは一見、自然現象のように思って意識していないが、これはよく考えると不可思議である。
この問題は意外にも「日本」と関係があるのだ。
朝鮮半島における1945年以降の南北の発展の格差には、日本が深く関係している。
南の韓国は「日本」との関係を維持したため発展し、北の朝鮮民主主義人民共和国は「日本」との関係を拒否したため発展できずに落伍したのである。
簡単にいえば、韓国は日本と仲良くしたために発展し、北朝鮮は日本を遠ざけたため発展できなかったということである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます