フィリピンで総工費2兆5000億ウォン(約1680億円)の石油化学プラント、ベトナムでは1兆6470億ウォン規模(約1100億円)の1000メガワット級火力発電所…。
韓国のゼネコン各社が東南アジアで相次ぎ大型プロジェクトの受注に成功している。これまでサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など、中東諸国に集中していた海外での建設受注が、最近は東南アジアにシフトしている。今年に入ってから今月21日までに韓国企業が受注した工事総額は100億2500万ドル(約7715億円)で、昨年同期間の71億9000万ドル(現在のレートで約5534億円、以下同)を39%上回り、5年前の12億8500万ドル(約989億円)に比べるとほぼ8倍の急増だ。
■超大型プロジェクトを相次ぎ受注
これまで韓国ゼネコン業界のドル箱といえば中東だった。オイルマネーを使った大規模プラント工事を受注するため、各社とも中東での営業活動に力を入れていた。中東での受注は、一時は海外受注額全体の70%を上回ることもあった。
ところが今年に入ると、東南アジアから受注のニュースが相次いで飛び込むようになった。現代建設は今年9月、ベトナム電力庁と超大型火力発電所建設の契約を結び、今月15日には大林産業が韓国のゼネコンとしては過去最大規模となるプラント工事をフィリピンの石油精製会社ペトロン社から受注した。7月にはシンガポールでGS建設が4億ドル(約308億円)の地下鉄工事を受注し、SK建設は3月にタイでガスプラント工事を受注した。双竜建設はマレーシアで3億ドル(約231億円)のマンション建設を行っている。
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