在日同胞さえ恐れる韓国
在日韓国人達が母国に対し苦言や批判を公にすることができないことは、ある程度想像がつく。
例えば、柔道選手から格闘家に転身した秋山成勲(韓国名:秋成勲)は、日本で生まれ育った在日韓国人だ。
だが日本で生活しながらも韓国籍を維持していたため、アジア大会やオリンピックなどの国際大会に出場するに当たっては、韓国籍を放棄し日本に帰化したうえで日本代表となるか、韓国籍を維持したまま韓国代表となるかを選択しなければならなかった。
彼は、後者を選択した。
1998年、韓国に渡り、釜山市庁柔道チームに入団、韓国内の大会に参加して優勝、韓国柔道界で実力を示した。
ところが韓国には大きな壁が存在していた。実力では韓国代表となるべき人材と評価を受けたが、派閥争いが横行し不正が蔓延する韓国柔道界において、日本育ちの彼が代表資格を手にすることはできなかったのである。
韓国での活動を取材したKBSのドキュメンタリーに収録された彼の言葉は、彼がどんな待遇を受けたのかをよく物語っている。
「実力主義ではないみたいですから。選手としてそんなとき何もできなくて、とても残念です」
結局彼は韓国代表になることを諦め、日本に戻り帰化した後、日本代表となる道を選択した。その後、自分自身の実力で日本代表に選抜された彼は、釜山アジア大会に出場。韓国で選手生活をしていた時にライバルであった韓国の選手たちを倒し、金メダルに輝いた。
もし、韓国が公正で、公平な選抜を行っていたなら、秋山は韓国代表に選ばれ、韓国に金メダルをもたらしていたかもしれない。だが彼は韓国社会の冷遇の前に挫折し、柔道選手として活躍する機会を求め、日本に帰化する道を選択したのだ。
彼が後に韓国のTV番組でチュ・ソンフンとして活躍しているのは実に皮肉である。
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