このほど101歳で亡くなった詩人、柴田トヨさんは韓国でも人気だった。詩集「くじけないで」は韓国語に翻訳され5万部も売れた。外国モノの詩集では珍しいベストセラーだ。出版社には「生きる勇気をもらいました。何かを始めるのに年齢など関係ないですね」「本当にカッコよく素晴らしい。人生のお手本です…」と多くの読者から感想が寄せられた。
韓国各紙は「100歳詩人」の死を異例の大きさで伝え、その死を惜しんでいる。生きる喜びやさりげない日常への感謝、感動をつづった彼女の詩は韓国の読者の共感を呼んだ。
ソウル中心部の光化門交差点にある大型書店「教保文庫」の高層ビルの壁面には、季節ごとに古今東西の名詩を紹介する大きなパネルが掲げてある。「光化門名物」として市民に親しまれているが、柴田さんの詩も2011年秋に登場した。日本人では一茶の俳句に次いで2番目だった。
韓国では芥川賞を75歳の黒田夏子さんが受賞したことも大きな話題になっている。高齢化社会の到来が切実になりつつあるため“シルバーニュース”に関心が高いのだ。柴田さんの本を翻訳出版した「図書出版・知識旅行」の尹煕六社長は「一度、韓国にお招きしたかったのに…」と残念がっている。合掌。
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