金正男氏が韓国に亡命要請との報道、韓国政府が否定

　韓国の主要メディアは1日、北朝鮮の最高指導者だった故金正日（キム・ジョンイル）氏の長男である金正男（キム・ジョンナム）氏が韓国政府に亡命要請したと報じたが、韓国政府は緊急会見を開きこれを否定、韓国情報部門は報道の出所を調査すると発表した。中国網日本語版（チャイナネット）が報じた。

　韓国紙・中央日報は1日、ある北朝鮮消息筋から「金正男氏が最近、第三国から韓国の情報ルートを通じて韓国に亡命するらしい」、「関係当局はすでに彼の身柄を確保している」といううわさを聞きつけたという。

　韓国国家情報院の関係者によれば「これは日本のあるSNSで、10月31日に流れた誤った情報」で、韓国総督府幹部も「情報は事実ではない」と否定した。

　韓国経済電子版は1日、韓国株式市場が0．71％値を下げた原因は金正男氏逃亡説の影響だと伝えた。先駆経済電子版によれば、金正男氏は2012年初にロシアを訪問し、さらにシンガポールを訪れたが、これは北朝鮮の外資誘致などの任務についているためと報じた。