「SEA OF JAPAN」という、世界公認の名称があるにもかかわらず、韓国は「日本海」という呼び方は日本が朝鮮半島をものにするために作り上げた帝国主義的な発想だとして、その表記を「東海」(EAST SEA)にすべきだと主張しています。
韓国では「日本海」という言葉はまさにタブーで、映画だろうとゲームだろうと地図だろうと、「日本海」という表記が出てくると、袋だたきにされます。
2014年11月には、IKEAが「SEA OF JAPAN」と書かれた地図を販売した件で(この商品は韓国以外の国でも販売されています)、韓国では不買運動が起こり、KORAIL(韓国鉄道公社)が全国規模で予定されていたIKEAの広報イベントを全キャンセルするなど、大騒ぎになりました。
韓国経済TVは、この件を「韓国を見下した罪だ」と報道しています(2014年11月19日)。
しかし、これは嘘です。
実は韓国側は、以前には日本海表記に何の反感も示しませんでした。
1983年9月3日の東亜日報の記事によると。
当時、韓国の大韓航空(KAL)機がロシアの戦闘機から攻撃を受けて墜落した事件で、国中が大騒ぎでした。
記事からは、「日本の後藤田正晴官房長官は二日の記者会見で、KAL機が東海(日本海)に撃墜された可能性が高いと~」など、東海と日本海の併記が二カ所、確認できます。
いまなら想像もできないほどの非難を受けたことでしょう。
京郷新聞1983年9月9日、KAL機の胴体と遺体を見つけたという無線連絡があったことを伝える内容の記事でも、「東ドイツの貨物船が、ソ連戦闘機によって先週日本海上空で撃墜されたKAL機の残骸や乗客の死体の一部を回収した」と、なんと、こちらは日本海単独表記になっています。
いまなら、新聞社が対国民謝罪でもしないといけないでしょう。
やはり、1983年、しかも全国民の目と耳が集中した大事件の記事において、「日本海」という名称にはなんの拒絶感もなかったことがわかります。
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