現代韓国語では「山(やま)」のことを「산(サン)」といっている。
その昔、中国から入った「山」という漢字をそのまま使っている。
したがって山登りするときには「산(サン)に登る」といい、さらに「あの산(サン)は高い」とか「美しい산(サン)」といった言い方をする。
つまり、もともと韓国にあった「やま」という言葉がなくなり、中国語の「サン」という言葉だけになっているのだ。
しかし辞書を引くと「やま」にあたる古語として「メ」という言葉があると出ている。
その名残として、たとえばイノシシの「メッテジ(やまのブタ)」やソバを意味する「メミル(やまのムギ)」など「メ」がそうだ。
しかし現代韓国人は「メに登る」とか「おのメは高い」などとは絶対言わない。
韓国固有の言葉がいわば中国語にとって代わられてしまったのだ。
その結果、いま使われている。
ただ「ありがとう」の「カムサ(感謝)ハムニダ」と「コマプスム二ダ」のように、中国語と固有語の両方が併存しているという例もあるが。
つまり韓国はその昔、中国から入ってきた漢字語の方がかっこいいということで、固有の言葉は使わなくなり捨ててしまったというわけだ。
これは「韓国語の悲劇」といえるのではないでしょうか。
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