1～3月期の交易条件悪化 金融危機後の水準＝韓国

　輸入商品の単価が輸出商品の単価を大きく上回り、韓国の交易条件が世界金融危機直後の水準まで悪化していることが分かった。
　韓国銀行（中央銀行）は14日、1～3月期の純商品交易条件指数が前年同期に比べ6．4％減の75．1だったと明らかにした。これは1988年の統計開始以降、最低となった2008年10～12月期と同数。昨年1～3月期以降、4四半期連続で低下した。
　純商品交易条件指数は1単位の輸出代金で輸入できる量を表し、2005年を基準の100としている。1単位の輸出代金で2005年には100個の商品を輸入できたが、今年1～3月期は75．1個にとどまったという意味になる
　韓銀は「輸入単価指数が原油などの原材料や消費財を中心に7．3％上昇した半面、輸出単価指数は半導体、電気製品を中心に下落し上昇幅が0．5％にとどまったため」と分析した。