19世紀末期から20世紀初頭にかけて、朝鮮半島は列強の「草刈り場」となり、なおかつ戦場にもなりました。
日清・日露の戦争で勝利した日本は、朝鮮半島における中国やロシアの影響を排除し、そこを大陸進出の足掛かりにしようと、1910年に「朝鮮」を併合しました。
そして日本が戦争に敗れるまでの36年間、韓国が言うところの「日帝時代」が続くのです。
その間、19年に「3.1独立運動」が起こり、同時期に李承晩が上海に臨時政府を樹立するなど、いくつか抵抗は見られました。
しかし、結局韓国は独立戦争を勝ち抜いたわけではなく、米国の力で開放されたわけです。
そして独立後の混乱や米ソの対立、中国共産主義の台頭のなかで、南北朝鮮の分断が固定化するのです。
その「歴史的事実」が韓国人の心に影を落とし、日本への態度に影響を与えていることは間違いないでしょう。
その後韓国は、日韓国交正常化によって得た経済協力資金によって、「漢江の奇跡」と呼ばれる高度成長を成し遂げ、OECDにも加盟して先進国の仲間入りを果たし、GDP世界11位の「経済大国」にのし上がります。
サムスン電子など一部の企業は日本企業を凌駕するまでになりました。
政治的にも世界でリーダーシップを発揮するようになり、国連事務総長まで排出します。
文化的にも韓流ブームを起こすなど、アジアばかりでなく欧米でも評価を確立しています。
しかしながら、韓国は依然として、領土と主権を奪われたという「悪夢」から解放されていません。
おそらく韓国人はこのような見方を肯定しないでしょうが、無意識に「被害者としての立場」で日本との関係を考え、国際社会での立ち位置を決めているように思われます。
その考え方には、独立はしたけど自力ではなかったという悔恨の歴史が重くのしかかっています。
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