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飲酒:酒に酔って暴力、最大の被害者は家族

2012-09-11 18:30:29 | Weblog

 ソウル市瑞草区に住む女性会社員イ・ヨンジさん(32)=仮名=の家は、15年前に父親(58)が酒を口にし始めてから徐々に崩壊していった。イさんの父親は経営していた会社が1997年のアジア通貨危機で倒産、それまで口にしたことのなかった酒を飲み始めた。1日に焼酎1本が普通だった。酒に酔う日が増え、倒産後にしていた日雇いの仕事ができなくなると、母親(55)が飲食店で働き、生活費を稼ぐようになった。父親は家で酒を飲み、仕事から帰ってきた妻を苦しめるようになった。最初は「××女、オレをばかにしているのか」と暴言を吐きながらも、翌朝に酔いが覚めると「すまない」と謝っていた。

 こうした日々が5年間続き、母親が離婚を切り出すと、暴力行為が始まった。足でおなかを蹴られた母親が一時意識を失い、病院に運び込まれたこともある。それでも家族は「夫であり、父親だから」と警察に通報しなかった。母親は5年以上も我慢していたが、とうとう2年前に家を出た。母親がいなくなると、父親は娘に手を上げるようになった。酒を飲むたびイさんの髪をつかみ「顔も見たくないから出ていけ」と騒いだ。イさんは就職後、父親をアルコール依存症センターに入所させた。イさんは「酒を飲むと夫でも父親でもなく、悪魔になった。酒はもうたくさん。私は絶対に一口も飲まない」と語った。

■飲酒による暴力で最大の被害者は家族

 飲酒による暴力で最大の被害者は近所の人や救急外来の医師ではない。酔って暴力を振るう人物と生活を共にする家族だ。「酒暴(飲酒による暴力、または飲酒して暴力を振るう人)」という言葉を最初に使ったソウル地方警察庁のキム・ヨンパン庁長は「飲酒による暴力で被害に遭った人は『組暴(暴力団員)とは暮らせても、酒暴とは暮らせない』と言う」と語った。

 酒に酔い暴力を振るう人の家族は、イさんのように10年以上にわたり苦痛を受けながらも「家族だから」と警察に通報すらしない。2010年に夫から暴力を振るわれた妻が警察に通報した割合は8.3%にすぎなかった。同年の飲酒による家庭内暴力発生件数は1891件だ。しかし「この数字は飲酒者が振るう家庭内暴力の氷山の一角」と専門家は指摘する。全北大学社会福祉学科のユン・ミョンスク教授は「暴力を振るう飲酒者の家族たちは『殺してやる』などの脅迫や暴力行為に強い恐怖を感じ、ほとんどが通報をためらう。警察に通報したところで、訓戒を受けるだけで釈放されるケースが多いため、そうしたことを考えると実際の件数は少なくとも数十倍に達するだろう」と話す。

 こうした実態のため、飲酒者による家庭内暴力は問題が非常に深刻になってから発覚するケースが多い。釜山市に住むイム・スヨンさん(34)=仮名=は酔った夫の暴力に耐えかね、今年5月から別居している。一般的な会社員の夫(32)は家で1人、酒を飲み、妻に暴言を吐く癖があった。今年初めに出産したイムさんが職場に復帰して残業するようになると、夫が子どもの世話をすることが増え、問題が深刻になった。夫は家で1人ウイスキーを飲み、イムさんが帰宅すると「オレ1人で子どもの面倒を見るのか。お前は母親じゃない」と言ってののしり、コップを投げたり拳を振り回したりした。暴力行為は、イムさんが残業する火曜日と金曜に繰り返された。とうとう今年4月、夫は帰宅したイムさんの首をつかんでベッドに連れていき馬乗りになって、片手に泣く子どもを抱え、もう一方の手でイムさんを殴りまくった。イムさんはその日のうちに子どもを連れて実家に帰った。

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