電気による暖房が多く、今冬の厳しい寒さで電力不足の恐れが出ている韓国で10日、全国民を対象に、計画停電に追い込まれた状況を想定した訓練が行われた。同様の訓練は昨夏に続き2回目。
訓練は予備電力が一時100万キロワット以下まで下がった状況を想定。午前10時(日本時間同)に空襲警報用のサイレンが響き、各地の政府庁舎への電力供給を止めたり家庭で電気製品の使用をやめるよう呼び掛けたりした。
金滉植首相も中部世宗市の政府庁舎で、消防隊員と一緒にエレベーターに閉じ込められた人の救出訓練を行った。
韓国では電気料金が日本の3分の1程度の水準で、冷暖房の電力消費量が近年急増。原発の故障も相次ぎ予備電力が数百万キロワットまで下がる状況が頻発している。2011年9月には実際に電力需給への甘い見通しが原因で大規模停電が起きた。
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