「いいです」という言葉は韓国人には「좋다(チョッタ)・(よい)」いう言葉だ。
しかし、「いいです」という言葉が「よい」という意味でないということもある。
梨泰院(이태원)で店をやっている、顔なじみの元在日韓国人で韓国に嫁いだ金淑姫さんによると、韓国人が一番困る日本語が「いいです」とのことです。
日本語の「いいです」には「OK」ですという意味と「けっこうです」と断る意味の二つがあります。
日本人でもときどき間違えることがあるほどですから、韓国人が当惑するのも当然です。
これは韓国人が日本人に「いいです」と答えた例ですが、日本人が韓国人に「いいです」と答える場合には注意が必要です。
韓国人が「OK」なのか「けっこうなのです」なのか迷ってしまうことがあるからです。
次の例を見てみましょう。
韓国人:コーヒーにお砂糖入れますか?
日本人:いいです。
韓国人:空港まで迎えに行きましょうか。
日本人:いいですよ。
これでは、「いいです」が「OK」なのか「けっこうです」と断っているのか、韓国人にはまったく区別がつきません。
このような場合には「ありがとうございます」「はい、お願いします」もしくは「いいえ、砂糖入りません」「いいえ、、迎えに来なくてもいいです」と表現する方がいいわけです。
こうしたあいまいな表現が問題になる場合は、自分の考えを述べたり、相手の頼みを断ったりするときです。日本人は自分の考えを述べるとき「わたしは~(だ)と思いますけど・・・・・・」「~じゃないかと思います」「~じゃないでしょうか」などという婉曲で柔軟な表現を用います。
韓国人には、このような表現はあいまいでもどかしい印象を与えるので、「わたしの考えは~です」と言ったほうが効果的です。
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