併合前の朝鮮は貨幣というものが用をなしていませんでした。
李朝時代には何度か貨幣が鋳造されましたが、額面通りの価値がなかったり、流通が禁止されたりして、まったく普及しませんでした。
貨幣の代わりに用いられたのは米や布で、取引の主流は物々交換でした。
1942年の室町時代に来日した朝鮮通信使は、日本で貨幣が盛んに利用されていることに驚いたとされています。
1902年、日本が主導して貨幣制度を改め、日本風の「1円=百銭」として、日本の大坂造幣局において、貨幣を作って発行しました。
同年、日本の第一銀行韓国総支店が「第一銀行券」を発行して、大韓民国の貨幣として流通させました。
つまり併合前に、独立国であった朝鮮は日本の造幣局や民間銀行が発行する貨幣や紙幣をお金として使っていたのです。
朝鮮は貨幣経済という面ではヨーロッパや日本に千年以上遅れていました。
そのためもあってか、工業や商業はほとんど発展していませんでした。
併合前の朝鮮を一口で言えば、世界最貧国の一つと言っても決して間違いではないでしょう。
同時にまた、とても文明国とは呼べないものでした。
日本が併合したのはそういう国でした。
韓国は今でも、日本が朝鮮半島から多くのものを奪ったと非難しています。
しかし当時の朝鮮半島には盗みたくとも盗めるものが何もなかったのです。
これがまぎれもない事実ではないでしょうか。
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