女子大生、バイト先店長から性的暴行・脅迫され自殺

　忠清南道瑞山市のピザ店でアルバイトしていた女子大生が、店長から性的暴行を受けたり「裸の写真を公開する」と脅されたりし、自ら命を絶つという事件が明らかになり、インターネットユーザーたちから非難が相次いでいる。被害者の女子大生（23）は、生活費を稼ぐため、大学を休学しアルバイトをしていたことから、特に若いネットユーザーたちは「他人事ではない」という反応を見せている。

　女子大生が携帯電話のメモ帳に「死んで真実を明らかにする」と書き残し自殺した後、友人たちは今月18日から、あるポータルサイトに「屈辱に耐えかね、死を選んだ友だちのことを世に知らしめたい」という文章を書き込み、ネット上での署名運動を繰り広げた。友人が「皆さんの関心が、私の友だちの傷ついた魂を慰めることができる」と書き込んだところ、8400人のネットユーザーが署名した。ネットユーザーたちは「2人の娘を持つ母親として怒りを覚える」「人生の花を咲かせられないまま非業の死を遂げた故人の冥福を祈る」「あまりにも美しい人が味わった苦痛に涙を禁じ得ない」といったコメントを寄せた。

　さらにネットユーザーたちは、女子大生が働いていたピザチェーン店の店長（37）のブログを見つけ、個人情報を暴いた。店長と妻子の写真などを公開し、ピザ店のウェブサイトにはアクセスが殺到して、サーバーがダウンする事態となった。さらに、ピザ店の本社にも市民からの抗議電話が相次いだ。

　今回の事件の捜査を行っている瑞山警察署は、店長が女子大生の裸の写真のほか、性的暴行の場面を携帯電話のカメラで撮影していたことを確認し、余罪を追及している。女子大生は携帯電話のメモ帳に「警察のおじさん、事件を暴いて、あの人を死刑にして下さい」などのメモを残し、今月10日に瑞山市寿石洞の山林で自殺した。