中国上海の中心部を走る地下鉄10号線で27日、追突事故が発生した。韓国でも主要ニュースとして大きく取り上げている。韓国メディアは事故列車に搭載された信号システムが、温州高速鉄道と同じ納入メーカーによるものと相次いで報道した。
追突事故は、新天地駅の設備が故障し、一部区間で電話による連絡で調整しつつ減速運転を行っている最中に発生した。信号システムの故障と連絡のミスが重なり、豫園駅と老西門駅間で列車同士が追突し、乗客270人以上がけがを負った。
地下鉄10号線は昨年開通したばかり。韓国メディアによると、列車に搭載されている信号設備は、高速鉄道に搭載しているものと同じ納入メーカーで、中国鉄道信号システム市場のおおよそ60%のシェアを占めているという。
韓国メディアは7月に浙江省温州で40人が死亡した高速鉄道の事故に触れつつ、高速鉄道と地下鉄で発生した衝突は同じ信号障害によるもので、似ていると指摘。「また信号設備の欠陥」、「最近中国で列車に乗るのが怖い」、「同じ信号システムだと分かった中国人にも衝撃を与えている」などと報道した。
鉄道信号システムによる事故・故障は韓国の高速鉄道KTXでも頻発している。今まで大きな人命被害にはつながっていないが、中国同様、安全運転面で大きな課題を抱えている。
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