同姓同名の検事になりすまし、結婚詐欺を繰り返していたとして、水原地検安養支庁は24日までに、詐欺の疑いで容疑者の男(31)を逮捕した。
容疑者の供述と被害者の証言を総合すると、容疑者の詐欺行為は4年前の2007年の司法試験1次合格者発表にさかのぼる。
1次合格者には、容疑者と同姓同名のAさん(現職は安養支庁勤務の検事)が含まれており、ソウルの大学を卒業後、司法試験の受験準備をしていた容疑者は、司法試験合格者になりすますことを思いついた。
容疑者は同姓同名のAさんが司法試験に最終合格し、司法修習生になると、自分も修習生として振る舞い、Aさんが検事になると、容疑者も検事になりすました。
容疑者は身分を詐称し、3年前に見合い結婚し、妻の親族には「父は以前に亡くなり、母は外国の病院で働いている」などと説明していた。結納に当たる相見礼では母方のおばを演じる代役を立て、親族をだました。容疑者は女性とは昨年離婚した。
容疑者は結婚式でも代役の演技者を雇い、祝賀客を演じさせていた。
結婚後も妻が「なぜ月給を持ってこないのか」と尋ねると。「検事の捜査には捜査費がかかる」とだまし、反対に「捜査費が必要だ」と言って、妻の実家から金銭を受け取り、他の女性と海外旅行に出掛けていた。
検察は検事を詐称した容疑者にだまされ、被害を受けた女性が約10人に達するとみて、裏付け捜査を進めている。
調べによると、容疑者は暴力事件を起こし、警察で事情を聴かれた際にも「自分は検事だ」と脅迫し、相手から和解金をゆすり取っていた。
4年にわたる詐欺行為は、昨年離婚した前妻による告訴のほか、容疑者から詐欺被害を受けそうになった人物が安養支庁を訪ねて発覚した。支庁を訪れた人物は「安養支庁の検事を名乗る人物から、しきりに金を貸してほしいと言われているが、本当に検事か」と照会。本物の検事の顔を確認した結果、詐欺と判明し、容疑者を告発した。
検察関係者は「まだ捜査が初期段階にあり、被害者の数や被害額は分からない。本物の検事も被害者と言えるほか、容疑者に被害を受けた女性が二次被害を受ける可能性もあるため、慎重に対処している」と説明した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます