韓国出身の前国連事務総長で次期大統領候補と噂される潘基文氏も2013年8月、ソウルの韓国外交省で記者会見し、日韓関係について「正しい歴史(認識)が、良き国家関係を維持する。日本の政治指導者には、深い省察と国際的な未来を見通す展望が必要だ」と述べた。
韓国人記者から、日韓の歴史認識や領土問題を巡る対立に見解を求められて答えたもので、「日本の右傾化の兆しを遠回しに批判した」(聯合ニュース)と受け止められた。政治的中立性に意をくだかなくてはならない国連事務総長としては極めて異例だ。
恨・한の感情をむきだしにする韓国に対し、日本政府は謝罪を繰り返してきた。
日本は1910年(明治43年)に韓国を併合し、35年間にわたって朝鮮半島を統治したが、1965年の国交正常化に先立って発表された日韓共同コミュニケに、「過去の関係は遺憾であって深く反省している」と明記した。
戦後50年目の1995年8月15日には、当時の村山富市首相が、韓国を含むアジア各国に「痛切な反省の意」を示す談話を発表した。
昭和天皇も、1984年に韓国大統領として初来日した全斗煥氏に「誠に遺憾」と述べられた。韓国側がさらに踏み込んだ天皇の謝罪を求めたため、1990年の盧泰愚大統領来日にあたり、現在の天皇陛下は「痛惜の念」を表明された。「植民地支配をこれほど謝罪した国はない」(外務省幹部)と言われるほどだ。
日本側は過去への謝罪を繰り返す一方で、日韓関係の将来を重視した「未来志向」の関係づくりに努めた。しかし、両国間で懸案が持ち上がるたびに韓国では恨・한の感情が頭をもたげてくる。
1998年10月、当時の小渕恵三首相と金大中韓国大統領は、植民地支配について「痛切な反省と心からのおわび」を盛り込んだ日韓共同宣言を発表した。金大中大統領はこれを評価し、「韓国政府は今後、過去の問題を出さないようにしたい。自分が責任を持つ」と明言した。
ところが金大中大統領はその後も、日本の教科書の記述修正を求めるなど歴史認識の問題を主張し続けた。
朝鮮半島論が専門の武貞秀士・拓殖大学特任教授はかって、韓国人研究者らに「日本はどうしたら許されるのか」と質問したことがあるそうです。その答えはこうだった。
「韓国が35年間、日本を植民地統治してはじめて我々の気持ちは収まる」
武貞氏は暗澹たる気持ちになったといいます。
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