草梁洞 外国人ショッピングタウン

　釜山駅を出て大通りを渡るとそこが草梁洞だ。テジカルビ通りは草梁４洞あたりだが、このあたりは草梁２洞にあたるようだ。奥へ入る入り口には「草梁洞外国人ショッピングタウン」と大書きされたアーチが建っている。そこに書いてあるのは韓国語と英語そしてロシア語だ。このあたりは通称テキサス村と呼ばれている。


ここに最初に住み着いたのは実は中国人だった。彼らはここに中華街をつくり今でも中華料理屋があちこち目に付く。違う通りには「上海街」のアーチも作られているが横浜中華街と比べると狭くて店の数も少なくて寂しい・・。

しかし１９９２年の韓露国交樹立以降、出稼ぎや買い物に来るロシア人が急速に増え始めたようでロシア語の看板が目立ちロシア料理店まででき、おまけにロシアンアガシまで販売？？されるようになってテキサス通りはすっかりロシア人街になってしまったようだ。

しかし夜は治安が良くないのは変わっていないようだ。怪しげな雰囲気の街並はたまらなくわくわくする。同じ地区を継続的に訪ねていると歴史を感じるものである。


３０数年前、初めて韓国に行ったのは釜山のまさにこのあたりだ。外人バーが乱立していて通りは美国人（アメリカ人）や東南アジアの船員などが主流で日本人はほとんどいなく、通りは賑わい酔っ払いとアガシ目当ての輩で当時から昼夜治安はよくなく、ＭＰも巡回していたほどだ。


外人バーの１件にＳＥＯＵＬ　ＢＡＲ（ソウル　バー）があった。数十件あったバーの一つで、１階はカウンターとテーブルがある酒場でアメリカンミュージックがガンガンと響き渡っていて、２階３階はアガシの部屋になっていて気に入ったアガシを指名すれば宿泊できるようになっていた。小さな三叉路の角にあったＳＥＯＵＬ　ＢＡＲも今はなく、その場所はすっかり改築されて普通の店になっている。他のバーの何軒かは今も残っているようだ。

気に入ったアガシ（玉姫）がいてソウル バーには何度か行ったが、店のママさんに今度来る時はミクロゲンパスタの大瓶を買ってきてと頼まれたのを今でもはっきりと覚えている・・・。