李大統領 政界の「ポピュリズム」を警戒

　李明博（イ・ミョンバク）大統領は31日の非常経済対策会議で「次の世代に悪影響を与える政策は駄目だという国民の認識が重要だ。国民の認識が政界に影響を与える」と述べた。青瓦台（大統領府）の朴正河（パク・ジョンハ）報道官が伝えた。
　第19代国会が始まったばかりで、早くも政界がポピュリズム（大衆迎合）政策を打ち出している状況を警戒する発言と受け止められる。
　李大統領はまた「世界の主要国で（今年）選挙が行われるだけに、これが韓国の経済に与える影響をよく考え、政府が対策を整えるべきだ」と強調した。
　欧州の経済危機にも触れ、政府が全てのシナリオを念頭に徹底して備えるべきだとする一方で、過剰な対応で不安をあおり、国内の消費を冷え込ませるようなことがあってはならないと指摘した。