慶尚北道・漆谷の在韓米軍基地にベトナム戦争で米軍がまいた除草剤の一種、枯れ葉剤の入ったドラム缶を埋めたとする元米軍兵の証言を受け、韓国政府と地方自治体が相次いで米軍基地周辺の環境調査に乗り出している。
慶尚北道の保健環境研究院は22日、米軍基地周辺の地下水53か所のうち、飲み水として使用される5か所の水を採取して成分分析に入ったと明らかにした。
米軍基地内に枯れ葉剤の入ったドラム缶を埋めたとする証言が出ただけに、同剤が漏れ出し、周辺の土壌や水質を汚染させた可能性があるためだ。
ただ、慶尚北道側は飲み水の水質基準となる47項目だけを調べる予定で、枯れ葉剤に含まれた有害なダイオキシンを測定することはできない。
環境部と市民団体などで構成された合同調査団も23日から米軍基地周辺の河川水や地下水を対象に水質を調査する。環境部はダイオキシン濃度を調べる予定で、住民を対象にしたアンケートも実施する。
同問題をめぐっては米国の地方テレビ局がこのほど、漆谷の在韓米軍基地で勤務していた元米軍兵が枯れ葉剤の入ったドラム缶(55ガロン)250個を1978年に基地内に埋めたと証言するインタビューを放送した。
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