硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

夏の香り。

2013-06-30 19:56:15 | 日記
夜勤明けのぼんやりした体に刺激を与えるべく、午後から自転車に乗る。僕のビアンキ号は一番下のグレードであるがお気に入りである。

サイクルウエアーとパンツ。ヘルメットにサングラス。グローブを装着し気分だけはロードレーサーである。

サイクルコンピューターのスイッチを押し、靴をペダルにカキッと入れ込むと、「これからこぐぞっ!」というスイッチが入る。

川沿いの道をゆっくりとこいでゆく。南東から温かい風が吹いてきて追い風の中を進んでゆく。

ギアを一番重たい処に押し込み平均速度20キロくらいをキープしてゆく。最近はケイデンスより此方を意識して漕いでいる。

青々とした稲が美しい田園風景の中を走り国道と踏切を超え、住宅街を抜けると海に面した堤防である。

僕の主となるコースは2つ。海沿いのコースと山に登るコースである。僕の住む街は田舎であるがこのようなシチュエーションを選べる事がうれしい。

堤防に続く坂を登りきると汐の香とジメッとした海風を感じた。コンディションはオンショアで膝くらいのぐしゃっとした波が立っている。以前、ウインドサーフィンをしていたので、今でも不思議と少しだけ気持ちが高ぶる。

水平線の向こうには対岸の街がぼんやりと見える。今日はいい天気である。

しばらく進んでゆくと、海水浴場が見えた。次第にバーべキューの香りも漂ってきた。いつもなら散歩する人の姿しか見えないが、雰囲気が全く違う。そして気がつく、そうか、もう7月か。

海水浴場には水着を着て騒いでいる若者や家族でバーベキューをする家族の姿が見て取れた。

これから2ヶ月間はこんな雰囲気になる。いつの間にか夏が来ていたのであった。