硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

核兵器を手放す為には。

2023-05-18 21:47:53 | 日記
G7広島サミットが始まる。

果たして、話し合いで核兵器を減らす事が出来るであろうか。
もし出来るならば、既に廃絶に向けて進んでいるはずである。
それが、困難な問題であり続けるのは、核兵器と言う存在が、強者に屈しないための手段であり、外交の切り札だからである。
したがって、核兵器廃絶に向けて合意がなされるとするならば、それは、手放す事のメリットが持ち続けるメリットを凌ぐ時である。
保有国が核兵器を手放せないのは、護りたいものが国によって違うからではないかと思うのであるが、もしそれが正解だとしたら、核兵器は手放せないものであるという事になる。

かつて日本に原子爆弾が投下された理由は、「戦争の早期終結」というものであるようであるが、個人的に思うのは、兵器の威力を世界に示したかった事と日本と言う国が、他の国と地続きでなかったことであると思う。
その後の朝鮮戦争やベトナム戦争で核兵器が使用されなかったのは、使用した場合、関係のない国に被害が及び、反感を買う可能性が高かったからではないかと思う。

使用すれば、沢山の人命が一瞬にしてこの世から消え去る事が分かっていながら、手放せない矛盾を抱えている人類は、この先、核兵器を莫大な時間とエネルギーと貨幣を消費しながら、どのように扱ってゆくのであろうか。

分からない事ばかりである。