硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

決して赦されない事だけれど・・・。

2019-05-30 18:15:01 | 日記
今日も大きく報じられていた。加害者の彼の両親は、彼が小さいころに離婚し、彼は、その際に養子に出されたのだと言われている。

もし、計画的犯行だとすると、彼を非道に走らせた動機は、自分を棄てた両親に、否が応でも届く事を狙ったメッセージ送信の方法だったのではないかと思う。

だからと言って、決して許されない事だけれど、彼が送信したメタメッセージは、彼の狙い通り、実のご両親の胸に突き刺さっているのではないかと思う。

私達は何を知ることができるだろうか。

2019-05-29 21:00:05 | 日記
今日もメディアは悲しい事件を大きく取り上げている。

加害者を責めても、加害者は存在しない。したがって、当事者から語られる事は永遠にないのだから、これから発信される情報には、十分に気をつけねばならない。

決して許されない犯罪ではあるけれど、そこに至ってしまったのは、彼は「愛」がなんであるのかを考える機会さえ、与えられなかったからかもしれない。

私達は、肥大した情報から何を知ることが出来るだろうか。


理不尽な暴力。

2019-05-28 20:28:03 | 日記
無抵抗な人々を理不尽な暴力によって、傷つけることで、どんな達成感を得られるのだろうか。自身の命を絶つことが目的ならば、関係のない人たちの命を奪うことにどんな目的があったのであろうか。

それは、思い通りにならない人生だったからなのか。だからといって、報復されない事が分かっている人に向けて刃物を振り下ろすのであろうか。

希望のある人たちに未来を託し、静かに残りの人生を過ごしてゆくという選択はなかったのであろうか。

自身と親の残りの人生に絶望を感じたから罪を犯したのだとでもいうのであろうか、

50歳前後の人の価値観は、バブル経済の社会によって大きく歪められたのであろうか。

この豊かさが、それによってできてしまった格差社会が、人の倫理観を麻痺させてしまったのであろうか。

それとも、自由でいられる事が、かえって人を不安にさせてしまっているのだろうか。

自身の命を絶つ時、ようやく自分の思い通りになって、笑みを浮かべていたとでもいうのか。

これが、資本主義、民主主義、個人主義、自由主義の帰結とでもいうのか。

それは、必然であり、運命とでもいうのか。

主はなぜ主を賛美する幼子を護ってはくださらなかったのであろうか。

悲しい、とても悲しい、事件である。

介護という仕事についての散文。

2019-05-27 18:09:01 | 日記
今日一日、介護の仕事をしながら、自身の仕事について考えた。
着替えを手伝ったり、身体や頭を洗うのを手伝ったり、おむつを替えたり、トイレの手伝いをしたり、食事の手伝いをしたり、歩く傍でコケていかないように、身体を支えたり、手を携えて一緒に歩いたり、上手く言葉にできない人の言葉に耳を傾け、訴えを理解したり、とりとめのない、繰り返される、脈絡のない、いつの時代の事かもわからない話に耳を傾け、うなずいたり、時には同じように笑ったりしたり、その言葉に振り回されたり、洗濯したり、お茶を出したり、洗い物をしたり、頼まれごとを引き受けたり・・・・・・。

誰でもできる事を、自身の日常動作より少し丁寧に取り組む。
介護の仕事の基本って、結局、これに尽きるように思う。

明るい未来の訪れを信じて。

2019-05-26 16:58:10 | 日記
もう少しだけ続きを述べておこうと思う。

彼が、犯罪に及んだ時刻は午後10時過ぎで、夜勤に入った頃である。被害者の悲鳴を聞いたとの証言から、その時間には少なくとももう一人職員がいたことになる。
なんらかの理由で、居室から這って出てきた被害者を、なんらかの形で発見。その時、なぜ、二人で対応しなかったのかが疑問に残る。

、なにか訴えがあれば、まずはコール対応になったはずである。這って出てくるのだから、意思疎通がうまく取れない方かも知れないけれども、その辺りもまだ明らかになってないので何とも言えないが、コールがなく、居室から這い出てきた被害者を、巡視で発見したならば、一人での対応もありではないかと思うが、監視モニターからの発見であれば、床を這って出てきているのだから、対応が難しい人と推測でいきるので、そういった場合は、二人で対応すべきだったと思う。
また、利用者の悲鳴のような声を聞いたのだから、聞いた人はとりあえず確認に向かうべきであった。
しかし、その時は、彼一人で対応して完結している。
その対応から考えると、やはり、経営者は職員に対して、OJTなどの社員教育を怠っていたと思われる。しかし、それは人手不足により新人に指導する余裕がなかったからという言い訳が展開されると思うが、準高齢者の方々でも現場に入っているのが現状であるから、介護の仕事は、家事の延長線上の技術で出来てしまうといえるので、業務における説明は、それほど難しくはない。

そこから推測すると、経営者は、利益確保の為には、職員と議論を交わし、様々な所に投資し、事業を成熟させる事よりも、数字を満たしていればよいという方向に、思考を偏らせていると考えられ、また、ビジネスチャンスで始めた事業であるから、いたって自然な結果であるといえる。

社会福祉施設を運営してゆくのであるから、施設の長や、経営者が、利用者に対し具体的にどのようなケアを行ってゆきたいのか、それを実現させるには、どういった資質を有する職員が必要なのかという、思考が必要になるはずであるが、大きな利益を上げる為には、そのような考え方は不要であるというのが、現状ではないかと思う。

したがって、介護施設の在り方を根本から再構築しないと、このような事件がなくならないと思うのである。

人の老いは平等である。誰もが、健康体で老いていき、穏やかにその生涯を閉じるとは限らない。穏やかで明るい未来を、社会福祉に望むのであれば、取り組むべき事は、先延ばしせずに、官民力を合わせて改善してゆかねばならない。

明るい未来を信じて、この項を閉じる事にする。



上手く説明できないけれど。

2019-05-24 21:38:34 | 日記
続きをもう少しだけ。
東京都はそれでも、待機者が減らないという。それは単純に人口が突出して多いからである。
おそらく、東京都で、福祉施設を充実させるとするならば、一区を、福祉の街として構築するしかないと思う。
福祉施設と、医療機関と、それに携わる人達で占められて街を作るくらいの勢いがなくては、待機者は解消しないと思われるが、携わる人は需要を満たす程集まらないであろう。
介護職という職業自体に魅力が無い限り、どんなに施設が足らないと言っても、その希望に対し施設を作ったとしても、支える人がいないのだから、運営は出来ないであろう。

現在の福祉施設に勤める職員は、就職氷河期と呼ばれたころに学校を卒業した人達が中心になり、じわりじわりと高齢化が進んでいて、福祉系の専門学校も定員割れを起こしており、根本的に世代交代が難しくなってしまっている。そこへ、施設が増えた為に、担い手不足が顕著になっているのである。

もう、福祉業界は、限界点に達しようとしている。恐らく、行政はこの事象を、予測出来ていたに違いない。甘えすぎる国民に向けて「国に頼られても、数の問題であるから、どうしようもないのだ」と、公にアナウンスできる。それが、真の狙いなのかもしれない。

なぜ、介護施設で殺人事件が起きたのか。

2019-05-23 21:42:54 | 日記
介護施設が増えて、待機者が減ったのは事実である。行政としては、数字的に見れば、社会のニーズに応えたといえる。また、介護ビジネスは、社会保険が主な収入源となるから、資本があれば、規模を拡大し利益を上げる事も出来るであろう。

しかし、残念なことに、介護の仕事は、数字を追えば、それに伴って組織も成熟する業種ではない。

経営者は箱をいっぱいにしておけば、その質がどうであれ利益を得られる仕組みであるから、数字的に満たされていればよい。しかし、そこに落とし穴がある。福祉施設は、人が人を支える事が仕事であるから、支える人の人格がその施設の持続性に大きく作用する。

しかも、施設の乱立は、資本力の競争にさらされてしまった結果、質を問われる仕事であるにもかかわらず、質を高めることより、問題を先送りする方を優先しなければならなくなってしまった。

また、福祉を頼らざるを得ない社会的弱者が相手であるが故に、問題が表面化しにくい構造を作り出してしまったが、問題が大きくならないのは職員の善意によるところが大きい。

経営者は、その善意をどう思っているのだろうか。その善意を正当に評価できる経営者はどれくらいいるのであろうか。

たびたび起こる福祉施設での殺人事件は、制度の問題も大きいが、施設の体質が生み出したものともいえる。問題を先送りした結果、善意のない人が紛れ込んでしまい、引き起こされたものだと。

福祉とビジネスは相対するものである。しかし、その体質を作り出したのは、自己への戒めも含めて、社会とか制度ではなく、介護という仕事に携わる人達ではと言えるのではないかと思う。

それが、君のやりたかったことなのかい?

2019-05-22 21:03:28 | 日記
介護現場の殺人事件。ニュースが伝えていた。僕はもう驚かなかった。でも、どこか悲しかった。
自尊心を傷つけられたから。こみ上げる怒りがおさえられなかったから。
それで、弱きものを殴ったというのかい。

君のその手の中には。怒りを抑える力が、すり減ってなくなってた? でも、それは、違うだろう。
強き者に拳なんて上げないだろ。自分の弱さを隠すためじゃないのか。
それで、弱きものを、ひれ伏させたというのかい。

君の弱さが、罪になる。命を奪った、君の心が、悲鳴を上げてる
君の弱さが、悲しみに。嘘をついて、君の心は、痛まないのか。

それが、介護の仕事で、やりたかったことなのかい?

戦争と平和

2019-05-15 22:04:41 | 日記
北方領土に関する議員さんの問題発言が大きく報じられているのを聞いていて「ついに、戦争する事を口にする議員さんが出て来たか」と思った。

戦争によって略奪されたのだから、取り戻すには時計の針を戻すしかないという考え方は、単純明快ではあるけれど、時計の針を戻してまでも、踏み切らなければならない事であろうか。

お酒が入っていたとはいえ議員さん言葉には「自身が戦闘服を着て、銃を持ち、最前線で国土奪還のために他者の命を奪う」という姿は想定されていないであろうし、「私は、外交の手段として戦争というカードを切る立場にあり、権力者として戦争を煽る事が仕事である」という思いが、彼の深層にあったのではないかと思う。

第二次日露戦争なんて、愚である。日露戦争でどれだけの人が命を落としたか、彼は理解しているのだろうか。

北方領土返還問題は、歴代の総理が何度トライしても、進展しないのは、日本が敗戦国で、危険な取引もしないからであり、鈴木宗男さんや佐藤優さんが、罪に問われたことから考えると、北方4島を日本に返還すると、困る権力者がいるからと考えた方が今の状況に合点がゆく。そして、それは、北方四島はロシアが領土を切り売りする状況にならないと返還されないという事でもあるであろう。

小学生の少年が、学校に行かなくても幸せだ、自由だ、といって、話題になっていたが、私達の自由は法によって護られているから成り立っているのであり、法があるからこそ限定された自由の中で平和で穏やかに暮らして行けているのだという事を知らないから、「戦争しかないでしょう」という言葉が出てくるのではないかと思う。

昨晩の妄想をもう少し。

2019-05-08 20:34:32 | 日記
昨晩の妄想の続きを少しだけ。

もし、グループ内での売り上げが、競争にさらされていた場合、利益を上げる事が最優先されてしまうのだとしたら、時間を掛けてショウビジネスとしての質を上げる事よりも、メンバー内で競争させることが最短距離であるように思う。

しかし、少女たちの競争は、学力やスポーツ競技とは異なり、競争手段に正解がない。

また、全員が同じ事務所に所属しているわけではないから、競争は個人によって異なってしまうし、目指すものに対しても差異が生じてしまうのは必然であり、未熟である少女達の自主性を重んじた結果であるとしたら、運営管理能力はサークル活動のレベルでしかないと思われても仕方のないように思う。

コントロールを喪失した肥大した組織と、組織内での過剰競争は、瞬間的には、勝敗がつき、大きな利益を得られるけれども、それは、個人を消耗する事でしか成り立たたず、いずれ個人は熾烈な競争を強いられた労働環境の中で疲弊し、生きる力を奪われれば、組織の質の低下を招くことにつながり、人材離れを引き起こし、組織自体が持続不可能に陥る。

もし、アイドル業という仕事を管理する人々の考え方が、儲けられるときに設けて逃げ切ろうというものであれば、嗜好性が多様化した現代において、アイドルを演じる人たちがどんなに頑張ろうと、高橋みなみさんたちが築き上げた時の輝きは取り戻せないと思う。

なんだか寂しい結論に至ってしまった・・・。

山口真帆さんの状況を推測する。

2019-05-07 21:36:06 | 日記
「めざましてれび」の中の情報で「山口真帆さん」という人が幾度となく登場していて、あまり気にしない程度に耳に入れていたのですが、今回卒業されるという事なので、個人的に思ったことを一石。

山口さんはアイドルになりたかった。活動を通じて、何かを得ようとしていたというのは、僅かな情報からも伝わってきていた。彼女の本心は測りかねるけれども、今朝の情報からは、ファンの人を大切にしようという意志を感じた。それは、高橋みなみさんや、須田亜香里さんと同質ではないかと思う。
それは、現代のアイドル像を踏襲しているといえるけれど、その生真面目さと彼女の容姿は、同性からしてみれば嫉妬の対象となったに違いない。

しっかりとしたビジョンがない自己の欲望に忠実な二十歳前後の女子が思い描く成功とは、承認欲求を満たしたセレブリティでリッチな生活を送る事であろうと思うけれど、そこに至る手段には、どうしても差が出てしまう。
地道な積み重ねが成功に至ることを知らない人が、近道を行こうとするのは自己の欲望に対して素直である為、自然であり、手段も選ばないであろう。
そして、組織の中で強者によって、組織が細分化してゆく現象は、学校で観られる光景の、それと同じである。そうなってしまうのは、見えている世界が自己の意思によって制限されている「少女」なのだから仕方がないのである。

それをうまくコントロールし引き上げるのが運営する大人達の仕事であるが、なぜか、そうはならなかった。
多くのメディアで語りつくされていると思うけれども、やはり、対応がまずいの一言に尽きる。

アイドルという「商品」が「貨幣」との交換条件であるから、個人とは言えどもアイドルという「商品」が多数の「ユーザー」へ向けているのだから、ユーザーの購買力を高める為には満足度を保たなければならない。また、「ユーザー」が多数である以上、「商品」が個人によって独占される状況にならぬよう気を配り、「ユーザー」の物語に「商品」が傷つくことなく、有形無形に「供給」され続けられるよう管理せねば、管理職の仕事とは言えないであろう。
少女たちの夢をかなえるチャンスの為の場所と修養する時間を、ユーザーに提供し、少女たちの懸命さが対価として交換される事で、初めて組織を維持できるのがアイドル業の原則である。しかし、それは、楽して得られるものではないのは、AKBの知名度が大きくなるまでの経過を知っている人達なら、よく理解できていたであろう。しかし、それが、後手に回ってしまうという現象を引き起こしたのは、SNSの情報発信力がグローバルなのに対し、視野が地方経済に留まってしまった人達が管理職であった事が問題を大きくしたのではないかと推測する。

そしてなによりも、この一連の問題はアイドル業の原則の「夢の叶える」「夢を受け取る」という純粋な形よりも、個人の物理的な欲望が組織に介入しすぎたことが、問題であるように思う。

山口さんはタレント業を続けてゆくそうであるが、今や可愛さだけでは生き残れない厳しい世界になってしまっているので、これからが本当の彼女の頑張りどころであろう。

真相は不明であるが、頑張る人にこそ、道が開けるのだという事を、元アイドルとして、ファンに見せることが、いま彼女のできる事ではないかと思う。

過去と現在。改ざんされている物語と新しく紡がれる物語と。

2019-05-03 18:13:04 | 日記
天皇制を批判する記事を観る。やはり出てくるものなのだなと思った。
考え方に多様性があるのは良い事だけれど、何がいけないのかがはっきりとしない。
天皇の存在が戦争を生むというのは、時代錯誤であると思うし、逆説的で結果論ではあるけれど、天皇が存在しなければ、日本は未だに、「内戦」を続けていたかもしれない。

象徴であると宣言しておられるのだから、戦争を引き起こす原因にはなりえないし、もし、仮に、この現代に、侵略的な戦争を始めたとしたら、過去の曖昧な記録よりも、誰が、それを牽引していったのか、目の当たりにできるはずである。

それが、政治的判断によって引き起こされたのだとしたら、選挙権のある私たちにも責任が生じる。

その存在が私達の生活を直接脅かすのではなく、私達の為に祈っていてくださっているのだから、目くじらを立てる必要などない気がするのですが、駄目だと思っている人々にとっては、駄目なのでしょうね。

しかし、それは、天皇も含めて人は精神的成長することが出来ないのだと言っているようにも思うのですが・・・。