一時間のコースは、あっという間であったが、次東京に来た時に歩いて観察してみたいと思う場所をいくつか教えてくれるヒントにもなった。
次に来るとき、街全体がどのように変容しているのかとても楽しみである。
バスを下車し、スマホの時間を見るとタイムリミットが迫ってきていた。足早に東京駅に向かい、名古屋着から逆算して、今度はしっかり「のぞみ」を選び切符を購入。広すぎる東京駅構内をスマホのナビを頼りに、構内を右往左往しながら、(ナビがなければおそらく分からずじまいで終わっていたかも)頼まれていたお土産を購入。
あわただしくホームに向かうと、キャリーバックを引いたトラベラーが沢山いて、やや混雑していた。
「もう帰らなければ・・・・・・。」
ため息交じりに言葉がこぼれる。
最後尾に並び、ゆっくりと乗車。快適なシートに身を委ね、新幹線に揺られていく。
そして、昨日の事、そして今日の事、東京という街を想い返す。
様々な思いを巡らす事が出来て楽しかったけれども、東京という街はこれまで幾人の人が統治し、何度もスクラップ&ビルドを繰り返してきて現在に至っていているけれど、やはり、この地に幕府を開いた徳川家康の功績が偉大なのだなという思いに至る。
「この街も重荷を負って遠き道をゆくが如しなんだなぁ」
日が暮れてゆく。街が遠ざかってゆく。太陽は西に落ちて、景色は群青色に染まってゆく。反対側の窓から、黄昏空に浮かび上がった富士山が見えた。シルエットであるにもかかわらずその美しさに思わず見入る。
すっかり日が暮れた名古屋駅に到着し、ホームから街を見下ろしてみたけれど、昨夜のような気持ちにはならなかった。
近鉄線に乗り換え、最寄り駅へ向かう。仕事帰りや学校帰りの学生さんでホームには列ができていた。一気にローカルに戻ってしまう。
列に並び、さほど待つこともなく乗車。重たくなった身体を椅子に深く沈める。もう緊張感はない。
車窓から見える風景はどんどん暗くなってゆく。名古屋から離れてゆくと、一駅ごとに乗客も減ってゆく。その様子を見ていると言葉に表せない感情が胸の中に浮かんできた。よく分からない感情であったが、これが諦めという気持ちなのだろうか・・・・・・。
翌日、また人気のない田んぼと山に囲まれた川沿いの道を散歩する。稲作の為に作られた水路の段差を流れ落ちる水の音がする。風が吹き抜け、草木を揺らす音がする。鳥のさえずりが聞こえる。
昨日の出来事すべてが夢なんじゃないかと思った。
次に来るとき、街全体がどのように変容しているのかとても楽しみである。
バスを下車し、スマホの時間を見るとタイムリミットが迫ってきていた。足早に東京駅に向かい、名古屋着から逆算して、今度はしっかり「のぞみ」を選び切符を購入。広すぎる東京駅構内をスマホのナビを頼りに、構内を右往左往しながら、(ナビがなければおそらく分からずじまいで終わっていたかも)頼まれていたお土産を購入。
あわただしくホームに向かうと、キャリーバックを引いたトラベラーが沢山いて、やや混雑していた。
「もう帰らなければ・・・・・・。」
ため息交じりに言葉がこぼれる。
最後尾に並び、ゆっくりと乗車。快適なシートに身を委ね、新幹線に揺られていく。
そして、昨日の事、そして今日の事、東京という街を想い返す。
様々な思いを巡らす事が出来て楽しかったけれども、東京という街はこれまで幾人の人が統治し、何度もスクラップ&ビルドを繰り返してきて現在に至っていているけれど、やはり、この地に幕府を開いた徳川家康の功績が偉大なのだなという思いに至る。
「この街も重荷を負って遠き道をゆくが如しなんだなぁ」
日が暮れてゆく。街が遠ざかってゆく。太陽は西に落ちて、景色は群青色に染まってゆく。反対側の窓から、黄昏空に浮かび上がった富士山が見えた。シルエットであるにもかかわらずその美しさに思わず見入る。
すっかり日が暮れた名古屋駅に到着し、ホームから街を見下ろしてみたけれど、昨夜のような気持ちにはならなかった。
近鉄線に乗り換え、最寄り駅へ向かう。仕事帰りや学校帰りの学生さんでホームには列ができていた。一気にローカルに戻ってしまう。
列に並び、さほど待つこともなく乗車。重たくなった身体を椅子に深く沈める。もう緊張感はない。
車窓から見える風景はどんどん暗くなってゆく。名古屋から離れてゆくと、一駅ごとに乗客も減ってゆく。その様子を見ていると言葉に表せない感情が胸の中に浮かんできた。よく分からない感情であったが、これが諦めという気持ちなのだろうか・・・・・・。
翌日、また人気のない田んぼと山に囲まれた川沿いの道を散歩する。稲作の為に作られた水路の段差を流れ落ちる水の音がする。風が吹き抜け、草木を揺らす音がする。鳥のさえずりが聞こえる。
昨日の出来事すべてが夢なんじゃないかと思った。