朝刊の一面にはフランスで起こったテロ事件が大きく報じられていて、記事を読んでゆくと主な国の代表者が声明を出していて連帯感を高めてゆこうという動きもわずかにみられました。その中でロシアの大統領は今回の事件に対して「今回の悲劇は、文明に挑戦するテロリズムの野蛮な本性を明確に示した」と、仏大統領に弔電を送り深い哀悼の意を表したそうですが、これを読んで僕は「それが中東やヨーロッパ、人類の歴史なのに、なぜ改めてそのような言葉を用いたのだろうか」と思ったのです。
その意図には、どんな意味が込められているのか分かりませんが、トインビーのいう文明が、広範囲で強固な文化的同一性をもつもので、その多くの文明は「挑戦と応戦」の過程で二つの文明が衰退と繁栄とに別れ、その事象は繰り返されるというのならば、大変残念な事であるけれど、文明の混乱とは避ける事の出来ない運命的な現象であるといえるのかもしれません。
その意図には、どんな意味が込められているのか分かりませんが、トインビーのいう文明が、広範囲で強固な文化的同一性をもつもので、その多くの文明は「挑戦と応戦」の過程で二つの文明が衰退と繁栄とに別れ、その事象は繰り返されるというのならば、大変残念な事であるけれど、文明の混乱とは避ける事の出来ない運命的な現象であるといえるのかもしれません。