先日、極楽コンビ、ローレル&ハーディの晩年を描いた『僕たちのラストステージ』を見た際、彼らの映画を1本も見ていないことに気づいた。彼らに続いた凸凹コンビのアボット&コステロのものもテレビで見た『凸凹宝島騒動』(42)のみだが、それらに比してルイス&マーティンの底抜けコンビの映画は結構テレビで見られた。吹き替えはジェリー・ルイスが近石真介、ディーン・マーティンが羽佐間道夫で、オリジナルよりも面白かったのではと今でも思っている。
『底抜け艦隊』(SAILOR BEWARE・51)(1974.8.25.)
海軍を舞台に、間抜けな水兵コンビが巻き起こす騒動の数々を描く。底抜けコンビの日本初登場作品。ジェームズ・ディーンが端役出演。監督ハル・ウォーカー。
『底抜けやぶれかぶれ』(THE CADDY・53)(1974.8.18.)
ゴルファー(マーティン)とキャディ(ルイス)が繰り広げるドタバタ騒動。サム・スニード、ベン・ホーガンら有名プロゴルファーも顔を出す。監督ノウマン・タウログ。
『底抜けふんだりけったり』(MONEY FROM HOME・53)(1979.1.8.)
ギャングのボスから借金の完済を迫られた詐欺師(マーティン)は、風変わりな従弟(ルイス)に協力を求めるが…。デイモン・ラニヨン原作の競馬のノミ屋の話。何となくほのぼのとするルイス&マーティンの明朗喜劇。監督ジョージ・マーシャル。
『底抜けニューヨークの休日』(LIVING IT UP・54)(1974.6.2.)
原爆実験に巻き込まれ、被ばくしたと勘違いした男(ルイス)と彼を診察した医師(マーティン)が巻き起こす騒動を描く。監督ノウマン・タウログ。
『画家とモデル』(ARTISTS AND MODELS・55)(1975.9.12.)
画家志望のリック(マーティン)と絵本作家志望のユージン(ルイス)は、同じアパート住む女流漫画家のアビー(ドロシー・マローン)と同居人でモデルのベッシー(シャーリー・マクレーン)と知り合う。監督フランク・タシュリン。
『底抜け西部へ行く』(Pardners・56)(1979.3.30.)
都会育ちのウェイド(ルイス)と西部育ちのスリム(マーティン)は、故郷の牧場の経営不振を救うため西部にやって来る。ルイス&マーティンの西部劇。若き日のクリント・イーストウッドとリー・バン・クリーフも姿を見せる。監督ノウマン・タウログ。
ジェリー・ルイス
ディーン・マーティン
『底抜けふんだりけったり』パンフレット(57・外国映画出版社)の主な内容
解説/ストーリイ/底抜けコンビの快作ふんだりけったり/底抜けコンビジェリー・ルイス、ディーン・マーティン、マージー・ミラー、パット・クローリー、監督ジョージ・マーシャル/製作ゴシップ
年代による評価が変わるのは、西部劇でも同じで、吉田氏の”西部劇論”など感じます。ノアール映画など、後からできた言葉で、へーtと思うだけです・