田中雄二の「映画の王様」

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『鞄を持った女』

2019-04-19 21:25:23 | 1950年代小型パンフレット
『鞄を持った女』(61)(2005.8.17.)



 BSでクラウディア・カルディナーレ主演の『鞄を持った女』を見る。バレリオ・ズルリーニ監督らしい生真面目な映画なのだが、いささかくどいところがあって、正直なところ見るのに骨が折れた。また、カルディナーレ演じる野卑で、男にだまされ、利用されながら、流浪するヒロイン、アイーダが実は純情な女で…というのはあくまで男の側の勝手な理想像という気がしてきて何だか困った。

 ただ、ジャック・ペラン演じる純情な少年が年上の彼女に惚れていく様は、同じ男として身につまされるところもあったが、全体的には、傑作にも佳作にもなりそこねた少々悲しい映画という印象が残った。それにしてもカルディナーレのグラマーぶりに改めて驚く。

 さて、同時期に作られたセックス・シンボルたち。MM(マリリン・モンロー) BB(ブリジット・バルドー) CC(クラウディア・カルディナーレ)の中で誰かを選べといわれたらオレはCC。中でも『ブーベの恋人』(64)が最高だ。

クラウディア・カルディナーレ

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