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『サヨナラ』

2019-03-11 10:16:19 | 1950年代小型パンフレット
『サヨナラ』(57)(1991.10.4.)



 朝鮮戦争時の日本を舞台に、二組の米国軍人と日本人女性との恋を描く。監督はジョシュア・ローガン。

 製作当時は“国恥映画”などとも言われ、随分と酷評されたようだ。確かに、今見てもリカルド・モンタルバン演じる歌舞伎役者や、松竹歌劇団をモデルにした“マツバヤシ”の描写など、おかしなところは多々あるのだが、概ね好意的かつ真面目に日本を描いており、そこまで酷評しなくても…という感じがした。

 また、今となっては貴重な映像となった、当時のアメリカ人たちが興味と好奇心を持って見つめた“神秘の国・日本”の風景が映る。レッド・バトンズが住んだ日本家屋は、マンションや団地に変わり、路地で遊ぶ子供もいなくなった。大げさに言えば、この映画に映った日本は今とは別の国のようにも見えるのだ。

 ところで、若き日のマーロン・ブランドのふて腐れたような個性はこの映画には合わなかったような気もする。今回新たに発見したのは、ポール・ニューマンと似ている、ということだった。何でもニューマンはそのことで随分と悩んだらしいのだが。また、バトンズと共にアカデミー助演賞を受賞したナンシー梅木は、現在は消息不明とのこと。

【今の一言】その後、ナンシー梅木は2007年に亡くなったことが報じられた。

マーロン・ブランドのプロフィール↓


レッド・バトンズ、ナンシー梅木


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