映画館で最初に見た洋画が『恐竜100万年』(66)。もちろん当時の目当てはラクエル・ウェルチではなく、レイ・ハリーハウゼンがデザインしたブロントサウルス、アロサウルス、トリケラトプス、アーケロンといった恐竜の方だったのだが…。後になって、あの時のラクエルの衣装?がいかに際どいものだったということに気付くことになる。
最近、ケネス・ブラナーの『ベルファスト』(22)に、少年時代の思い出としてこの映画が出てきた時に、ブラナーは自分と同年代なのだと改めて知らされた。
『ミクロの決死圏』(66)での、ぴちぴちのボディースーツ、着替え、藻を取るためにラクエルに触りまくる男たちなどのシーンは、男性向けのサービスだったとも思われる。
ほかに、男から女へ性転換した主人公を演じた『マイラ』(70)、原作では男性の刑事を演じた『複数犯罪』(72)、コンスタンスを演じた『三銃士』(73)、コメディの『走れ走れ!救急車!』(76)など。
『バンドレロ』(68)『100挺のライフル』(69)『女ガンマン 皆殺しのメロディ』(71)といった西部劇にも出演した。
『コクーン』(85)で娘のターニーを見た時は、母とはまた一味違ったエキゾチックな美貌に驚かされた。彼女も自分と同年代。となると、ラクエルは母親のような年だったことになる。