TAMO2ちんのお気持ち

リベラルもすなるお気持ち表明を、激派のおいらもしてみむとてするなり。

慎平おめでとう

2017-04-19 23:59:00 | 野球
 慎平の初登板の日の自分の話から。大阪本社で流体解析の仕事が一段落ついて、帰ろうとしたのが夜八時。何気に野球の速報サイトを見たら、巨人で慎平が登板しているではないか! しかも、3〜5回の3イニングを無失点、巨人リード。あ、先発の高木に何かあって緊急登板だったんだ。ビビリの慎平なら、緊張する時間を与えないほうがいいよなあ。実際、試合後のコメントからもそれは読み取れた。

 帰宅時のドライブ(約1時間要する)は、KBS京都を聞きながら珍しく巨人を応援しながらである。途中、森福。浮「! 去年の後半から不調。自分が見たオリックス戦でも球威なく敗戦投手だった。それは今も続いている。正直、FAでよく取ったなあ、とホークスファンとして思ったくらい。案の定ピンチを招く。ここで守護神がイニングまたぎで頑張ってくれた。

 ヒーローインタビューは慎平。すっかり大人になった落ち着いた受け答えに苦笑。インタビュアーさんが、アイランドリーグについて触れてくれ、慎平は感謝の弁を述べた時は、やっぱり泣いた。色々なことを思い出す。

 慎平が愛媛に入ったのはもう9年前か。川之江高校で不祥事(暴力事件)があり、エースが中退したという噂は聞いていた。慎平がどの程度関わっていたかは知らない。気のいい奴だから、どうも後輩を殴るとか、水をぶっかけるとかは想像できないね。

 手足がスラッとした細マッチョ。だが、細すぎる。ボールは、特に真っ直ぐのボリューム感は凄い。スライダーも(早くから曲がりすぎるのはご愛敬)切れる。だが、ピンチになると不安定になり、甘いところを打たれる。あるファン曰く「慎平、先発言われたらトイレに駆け込むような子、NPBに行くには優しすぎるし気が小さすぎる」。

 初勝利のインタビューの時、何故か思い出したのは高知でカラバイヨに打たれたシーン。ピンチとなり、アウトコース一辺唐ナ、最後は外角ボールのスライダーを痛打されたこと。そして、大怪我のこと。

 怪我の理由は、愛媛マンダリンパイレーツのコアなファンに聞いたところでは、2月の今治キャンプで、野球の常識に反する投げ込みをさせられた、ということだ、と、だけ書いておこう。聞いたとき、激怒した。

 それから一年半、「復活登板」した時、もう、そこにはかつての剛球はなかった。135km/hくらいだった。こらあかん、と正直思った。程なく解雇。だが、慎平の底知れぬスケールのある素質に注目し、復活に賭けた球団があった。香川オリーブガイナーズである。

 1年、辛くて苦しいリハビリを経て復活。今度は本当に復活。ャWションはセットアッパーだったと思う。前よりボール速いやんけ! 153km/hだ、と? とても複雑な気持ちになったが、嬉しかったのは確か。アイランドリーグの歴史を見てもトップクラスの素質の持ち主が、パワーアップして復活したのだから。

 そして巨人入り。去年の三軍で坊ちゃんで見た慎平は、おどおどするところがなく、風格さえ感じられた。自信がついてきたのだろう。二軍で抑えるのは当然の結果と思う。冬場も結果を残し、メディアの注目を浴び始める。一軍のオープン戦でも結果を出す。甲子園のオープン戦で初登板した時、スタンドは巨人ファン含め「誰それ」感満載だったが、たった一人で三塁側の最前列から大声で声援を送ったのも良い思い出。まあ、「力抜いて楽にいけ」で、初球、140km/hを岡崎に痛打されたのは苦笑。ごめん。その日は最速148km/hだった。スライダーの切れが素晴らしく、それで左打者から見逃し三振二つ取るナイスピッチング。

 そして先日、支配下登録、即一軍。巨人の中継ぎはやや弱っていたので当然だね。そして緊急登板、初勝利。

 慎平は自信を持って投げたらそんなに打たれない投手だ。日本放送解説の江本さんが「真っ直ぐが素晴らしい、あとは変化球の精度が上がればそうそう打てない」とおっしゃっていたが、そう思う。ボールの精度は、技術とともに精神力。これからNPBの厳しい世界で多くの試練があると思う。プロはつぶし合いの世界。だが、慎平のボールがそこそこのコースに決まれば打てない。自信をもってやっていって欲しい。弱気は最大の敵だ、君の場合。

 あと。愛媛マンダリンパイレーツを盛り上げた「慎平会」の方々と一緒に、甲子園で慎平を応援するのが夢である。慎平のお母さん、喜んでるだろうなあ。

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