むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『ハウルの動く城2』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ (徳間文庫)

2024年05月16日 | 読書
『アブダラと空飛ぶ絨毯』が本当の題名で、『ハウルの動く城2』は、スタジオジブリのアニメ映画にあやかった営業用だと思います。
『ハウルの動く城1』が、『魔法使いハウルと火の悪魔』で、アニメ映画の原作になります。
この本は、それから数年後のお話で、主役は若き商人アブダラです。内容は、アラビアンナイトをモチーフにした、空飛ぶ絨毯+ジン+お姫様たち。
夢の中で出会った美しい世間知らずの姫君「夜咲く花」が、ジンにさらわれてしまい、それを取り返すために若き商人アブダラが立ち上がります。アブダラの特技は、歯の浮くようなお世辞を連発して交渉する交渉術にあるのでした。
とにかく、出てくるキャラクターの個性が強烈で、それだけで楽しませてもらえます。
前作の、ハウルやソフィーやカルシファーも、隠れながら活躍してくれます。

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マムシグサ

2024年05月15日 | 日々の生活
マムシの首に似ているということでつけられた名前らしいです。
菩提寺山では、マムシグサが多く、たまにウラシマソウがありました。
緑色で美しい色合いです。
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トゲアリ!

2024年05月14日 | 小さな自然
蟻が団子のように固まっていました。
結婚飛行には、まだ早そうだと思って、観察すると、背中に何か背負っているみたいに見えました。
よく見ると、トゲがついた漆塗りの鎧のように見えます。
これは、子供の頃、図鑑で見たトゲアリでは!
初見でした。

トゲアリの生態を知らべると、トゲアリの女王は、単独で他の種類のアリの巣に潜入→隠れながら少しずつ巣の中のアリを殺して、自分がその巣の仲間としての臭いを少しずつ手に入れる→仲間として同化するとそこで繁殖を開始して、他のアリを殺していき、トゲアリの巣にしてしまう、と言う恐ろしいものでした。
潜入した女王は、見つかって殺されてしまう方が多く、乗っ取りの成功率は低いそうなのですが、なんとも凄まじい昆虫の世界です。

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『新宿の猫』ドリアン助川(ポプラ文庫)

2024年05月13日 | 読書
この人が書くキャラクターは、みんな欠点だらけで、平均以下と言っていい人たちですが、一生懸命生きていて好感が持てる人たちばかり。
小さな酒場には、野良猫たちの家族図が貼ってあります。手描きのイラスト付きで、猫の名前と特徴がメモ程度に書かれているのです。それを見ながら小さな窓に姿を見せる猫の名前を当てる他愛のない賭け事(猫じゃん)を楽しむ常連たちと、不愛想なマドンナ的存在の夢ちゃん、主人公の売れない構成作家の青年とで織り成す青臭い現代の四畳半フォークの世界かな(笑)と思いきや、ラストはいきなり何十年も経ったあとに訪れる静かなる真実の告白。
人生って、そんなものだけど、思うようにはいかなくたって、よかったじゃない。と思えるほんわかラストに、さすが、ドリアンさんとうなるのでした。

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ヒガシニホントカゲ

2024年05月12日 | 小さな自然
金色の筋に、青く輝く尻尾をもったきれいなトカゲです。
成熟すると、地味な色になります。
尻尾が切断されていますね。
天敵に襲われたのでしょうか。
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菩提寺山(木漏れ日遊歩道)2024初夏

2024年05月11日 | アウトドア
30℃近い気温になりそうなので、遊歩道を散策してきました。
石油の里に車を止めて、掘出神社へ向かいます。
途中には、油田があったころのなごりの遺跡が残っていて迫力があります。
りっぱな石段がありますが、人気もなく静かな神社です。
石油景気に沸く昔は栄えていたのでしょう。
神社の裏から山へ入り遊歩道を歩いて白玉の滝に向かいます。
石油景気のときの金津村を称えた詩ですね。
ローカルテレビにも、よく出てくる白玉の滝。
寒い時期に滝に打たれるのが趣味な人が結構いるみたいです。
林道を行くとイヌシデの群落があります。
植物名に“イヌ”とつくと、役に立たない植物が多いですね。
イヌシデもあまり役にたちませんが、樹形が美しく庭木や盆栽などで重宝がられます。
この辺から、菩提寺山に入り頂上を目指します。


臍清水(へそしみず)、白玉の滝に流れ込むこといなります。
頂上間近の仏峠。
帰りは、石油の里へ一直線ルートで降ります。
新緑の楢林が美しい。
この時期は、タニウツギがきれいですね。

花:タニウツギ、シャガ、ヒメシャガ見ごろ
  キンラン、ギンラン咲初め
  オダマキ、アザミはまだつぼみ
虫:カワトンボ、コミスジなどが舞っていました。

鳥のさえずりは絶えず耳を楽しませてくれました。

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『蛍』吉村昭(中公文庫)

2024年05月10日 | 読書
吉村昭の短篇集。
9本の短篇が載っていますが、9本とも当たりの出来で流石と言うほかありません。
どうして、こんなに静かな世界で、盛り上げることができるのだろうと、純文学の醍醐味を味合わせていただきました。
1本目の「休暇」は、刑務所に努める男が、新婚旅行をするため、支え役(絞首刑時、罪人を下から支える役)を買って出る話です。支え役は誰もやりたがらないので、一週間の特別休暇をもらえるです。
2本目の「眼」は、角膜移植手術を生業にする医師が、死者の眼球を採取しに行く話です。眼球の採取は、法的に複雑で、違法だが無視されている部類の行為に当たり、死者と遺族の意見の相違もありますし、気が変わったりすることもあります。なんと言っても、鮮度が落ちると役にたたなくなります。
冒頭の2本から、強烈な話ですが、8本目の「老人と柵」は、奇妙な話で楽しめました。戦中、老人が住む家の周りに鉄条網が張られます。軍のものだと考えてそのままにしておくのですが、戦争が終わっても、壊れた柵を正体不明の組織が修復しに来るのです。柵は一か所出入り可能なように空いているので生活には支障がありません。誰が設置しているのか不明で、取り除くこともかなわず、いつしか老人は亡くなっています。
知らず知らずのうちに柵に囲まれ、これではイカンと思っているうちに、死期が訪れる。人間の一生とは、そういった面もあると思いました。

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『ゴジラ-1.0』を見ました。

2024年05月09日 | DVD/映画
ハリウッドで評判が良いようなので、配信で観ました。
ストーリー・演出がハリウッド風で、なるほど、これは国際的に受けるわ! と納得しました。
平成ガメラシリーズから、シンゴジラまで、カメラの視点を下に下にと持ってきて、実際の人間視点に視聴者をもっていく演出を磨いてきていましたが、この映画は、それが徹底していて、今までわたしが観た怪獣映画でもっとも成功していると感じました。
水爆実験から古代怪獣が復活するというコンセプトが生きていて、ATPのエネルギーで生きている生物から原子力エネルギーで動く生物に進化したように、まったく別な生物として描いているところもSFとして楽しめました。また、その辺を説明しないところも良かったと思います。
こういったSFのリアリティを演出するには、嘘は一つだけにせよと言われていますが、ゴジラの原子力エネルギーが嘘なのですから、ゴジラを倒すのは嘘であってはいけません。超兵器抜きで倒すところがすごかったですね。シンゴジラでも達成できなかったことです。
キャラクターに無駄がなかったのも、まとまり過ぎの感があたものの2時間の完結映画ならそれは利点でしょう。
歴代のゴジラ映画の積み重ねがあっての金字塔だと思います。

(イラストは映画のものではなく、マイクロソフトのお絵かきAIであるDesigner で描いています)
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Designerで遊んだよ。

2024年05月08日 | 創作 文芸/イラスト・漫画
マイクロソフトのお絵かきAIであるDesigner で遊んでみました。
昔、書いた小説を絵にしてもらいました。
荒唐無稽なお話なので、どういう絵になるか楽しみでしたが、こんあのできました。
確かに、小説に出てくる要素がちりばめられていますが、かき混ぜられている感じです。
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『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』スーザン・ケイン (講談社+α文庫)

2024年05月07日 | 読書
内向型人間について書かれた本格的な本を読んでみました。
アメリカ人向けに書かれているので、アメリカ文化の色が濃くて勉強になりました。とにかくアメリカは自己主張が強いことを良しとする社会のようです。アメリカ人の彼女に言わせれば、アジア人のように沈黙や内面を重視する内向的な人は少ないようです。
それでも、アメリカ人で内向的な人は3割~5割くらいはいると見積もっています。
最近読んだ日本人が書いた本には、内向的な人は2割くらいと見積もっていましたので、日本人が見た日本人は外交的な人が多いのに、アメリカ人から見たアジア人(日本人も含む)には、それより多くいると見積もっている印象です。
この本では、隠れ内向型(アメリカ社会で内向的な性格だと不利なので、外向型を装っている人たち)が多くいると指摘しています。
日本でもそう思うくらいですので、アメリカでは、もっと顕著なのでしょう。
どちらの性格にも利点も欠点もあり、むしろ、お互いに理解しあって補い合う方がうまくいくようです。
いろいろな事例を紹介しながら、性質の違いを理解し、お互いに求めるものを尊重しながら、協力し合える方法が提案されていました。

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