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むぎわら日記

自然、読書、模型のことなど

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『O嬢の物語』ポーリーヌ・レアージュ(グーテンベルク21)

2025年07月09日 | 読書

 


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『オフシーズン』ジャック ケッチャム (海外文庫)

2025年07月06日 | 読書

 


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『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』ピアーズ・スティール(CEメディアハウス)

2025年06月28日 | 読書
すぐに結果がほしい。今の快楽が先の快楽より大切。今の1万円が、10年後の10万円よりほしい。
こういう気持ちが先延ばしの原因だったとは、目から鱗でした。
人間は、今すぐ得られる快感のために、将来の利益を棒に振り、将来の不利益を甘受するのです。
例えば、締め切りまで期間がある仕事を早めに取り掛かるより、友達と遊びに行くことを優先してしまいます。朝一、仕事に取り掛かれば余裕を持てるのに、メールをチェックしてしまいます。
そして、締め切りギリギリに仕事に取り掛かり、不満足な仕上がりになってしまうのが常なのです。
先延ばしとの戦いは人類の脳の構造上しかたのないことで、原始時代には目の前に生っている果実をすぐに食べなければ他の人や動物に食べられてしまいます。先のことを考えるより、すぐに食べてしまった方が生き残りに有利だったのです。
しかし、人間は、それを抑制し、より良い結果を未来に求める能力をもっているのも確かです。
どうしたら、目の前の誘惑に打ち勝ち、未来の成果に向けて働けるようになるのか、その具体案を示してくれる本です。

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退職前に言い残したこと

2025年06月21日 | 読書
定年退職時のあいさつのときに、もしかしたら、「読書に、おすすめ本は何ですか」という質問がでるかもしれないと思い、回答を準備してありました。
残念ながら、そのような質問はありませんでしたので、胸の中にしまっていたのですが、市役所から所得税の請求が来て、ふと思い出しました。
3冊、おすすめ本を考えていたのですが、何を候補にあげていたのが思い出せず「こりゃ、まずい」と思って、読書記録のフォルダをひっくり返し、なんとか思い出すことに成功しました。
Gooブログのサービスも終了するし、もうホトボリも冷めただろうと思ってメモしておきます。
 世界的大ベストセラーで、オバマ大統領が絶賛し、ビルゲイツが出身大学の卒業生の希望者全員に配布したと言う名著。統計を見るときに錯覚しやすい罠を10個あげて注意を促しています。また、世界の行く末に希望を与える内容となっています。
 突如、ルワンダの中央銀行の総裁を命じられた日銀職員だった著者。ルワンダは、世界でも最貧国の一つで恒常的赤字をかかえ、外貨獲得の手段が小さなダイヤモンド鉱山と、農業であるコーヒーの輸出のみでした。そこから、庶民によりそいながら、国の財政を立て直す奮闘記です。
 大正7年に着工された丹那トンネルは、数々の難問を抱えながら16年の歳月をかけて完成した。これまでの地元の住民、農家、技師と職人の間の葛藤と対立と調整の物語です。中盤に登場する君たちと同業者の活躍は、今のGoogle map上でも確認することができます。 

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『美人ごっこ』ヤーコブレフ(旺文社文庫)

2025年06月19日 | 読書
ソ連の鉄のカーテンの向こう側で書かれた心温まると同時に深く考えさせられる10篇の掌編小説が収録されています。
どれも、教科書に載って良いようなスキのない出来で、共産主義の下の庶民の暮らしを垣間見ることができます。
特に表題作の「美人ごっこ」は秀逸。子供たちが考えた遊びなのですが、一人を選び、その子を囲み、みんなでほめたたえるという単純なものです。いつも美人役に選ばれる女の子は、一番みにくいニンカという子でした。みんなで彼女を囲み、考えられる限りの誉め言葉を贈るのです。ある日、引っ越してきた子が、美人ごっこが変であることを言ってしまい、鏡を見たニンカは真実の自分の容姿に気が付いてしまうのでした。そして……
短編で、ここまで書いてしまえるのは、すごい筆力だと思います。
絶版で、古い本しか出回っていない様ですが、電子書籍化してほしい1冊です。

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『A』中村文則(河出文庫)

2025年06月16日 | 読書
芥川賞作家 中村文則の短篇集。
13篇の掌編が収められています。中村文則の小説は、7冊ほど読んでいますが、中・長編のみで、短編小説は読んだことがありませんでした。重い内容が多いので中編程度が丁度よい感じなのですが、短編だとどうか興味がありました。
内容はバライティに富み、意外な切り口の多さに驚かされます。
それもそのはず、初出の掲載誌が5誌あり、編集からの要望の方向性もかなり違っていたようです。
純文学←→大衆小説の順番で並べてみる(あくまでも主観)と下のようになります。
「早稲田文学」「文藝」「群像」「新潮」「現代小説」
従って、内容も俗っぽいものから文学的なものまで様々で、就職氷河期世代の27歳で芥川賞を受賞し、作家として生きていかなければならなかった苦労が垣間見れました。
作者自身、純文学作家としては多作の方で、その原点を知れて興味深い短編集です。

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『物乞う仏陀』石井 光太 (文春文庫)

2025年06月12日 | 読書
貧しいアジアの障害者たち物乞いの実態を徹底的に密着取材した労作。
ポル・ポト政権の虐殺の傷痕が残るカンボジア
至る所に不発弾が残る村で暮すラオス
カンボジアからの難民が乞食化しているタイ
枯葉剤の後遺症か障害児が生まれてくるベトナム
ハンセン病者が住む森の中の村ミャンマー
仏教の業と向き合いながら生きるスリランカ
麻薬と呪術の組み合わせネパール
マフィアの赤ん坊狩りの犠牲者たちインド
など、各国に別々のテーマで切り込んでいます。
障害者になる理由は病気、薬害、不発弾、暴力など様々ですが、途上国では、福祉政策が不十分なこともあり、物乞いを生業として生きている人たちがいます。
そういう人たちを不幸だとか、可哀そうだとか言う目ではなく、ほんとうにどう感じているのか密着した取材が著者の真骨頂です。
他の著作もそうですが、彼らは彼らなりの楽しみがあり、生活のビジョンがあります。情報も遮断されていますが、とにかく、懸命に生きていることは確かです。酒を飲んでも、歌を歌っても陽気になり、目をつぶされ乞食を強いられている子供も、あそんでよと笑いながら袖をつかんできたりします。
そのままで良いとは思いませんが、かけ離れた生活をしている我々も彼らを理解する努力をすべきでしょう。

それとは別に、先進国に生まれることが、本当に幸福なことだとつくづく思ったりもします。

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『さよなら渓谷』吉田 修一 (新潮文庫)

2025年06月10日 | 読書
幼い子供の遺体が渓流で見つかり、市営住宅に住むその母親が逮捕された。
そこで、隣に住む夫婦に焦点があたる。
夫が大学時代レイプ加害者であることが判明し、妻は身元がわからなず、戸籍もないらしい。
この二人の関係を謎として、記者が少しずつ解いていく。
許すとか許さないとか、幸せになるとかならないとか、そんなことに執着しつつ、いったい何なのか分からないまま物語は幕を閉じる。
こういう結論がでない終わり方は嫌いではない。
結論を決めるのは読者自身であるし、また、物語の登場人物自身でもあるのだ。
作家、つまり神に決めてもらう必要はないのだ。

分かりにくいレビューになってしまったが、謎が多い展開にネタバレしない程度に書いたためです。

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『ランニングする前に読む本』田中宏暁 (ブルーバックス)

2025年06月08日 | 読書
~最短で結果を出す科学的トレーニング~
スロージョギングを推奨する本です。スロージョギングとは、歩く程度のスピードでニコニコしながら走れる程度の強度で走ることです。
それを生活に取り入れていくことで、果てはフルマラソンを完走し、シロートでも3時間を切ることが可能だと言うのです。
フルマラソンには興味がありませんが、読んでいて目から鱗の事実がいくつかありました。
わたしは山歩きが趣味なのですが、スロージョギングは山の下りに似ているし、そのときにダイエットに効果がある食事の仕方などです。
この本を読みながら、スロージョギングを実際にしてみましたが、はじめは上手くいかず、何回か読みなおし理解を深めると、うまくできるようになりました。そのとき気が付いたのですが、これは山を歩くときに行っているマタギ歩きと同じだということです。歩幅を小さく取り、膝に負担がかからぬよう、足の指の付け根当たりで着地する歩き方です。なるほど、体に負担がかからず疲れにくい走り方だと納得できました。
もう一つは、マラソンの前に高脂肪食をとると痩せやすいという理論です。痩せるのに脂肪をとるなんて言語道断! と思っていましたが、脂肪をとることで、脂肪をエネルギーに変える働きを助長することになるようです。甘い物より脂質が載っておいしいものを食べましょう。
また、筋肉中のグリコーゲンは水分を多く含み重いということ。長距離を走るとこれが消費されるので水分とともに体重が低下しますが、走り始める前に体が重く感じるくらいグリコーゲンをため込んでおくとよいということなど、自分の浅い知識で間違って認識されていたことが洗い流される気がしました。
とりあえず、ウォーキングの合間にスロージョギングを取り入れていきたいと思います。


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『内戦と和平』東大作 (中公新書)

2025年06月07日 | 読書
-現代戦争をどう終わらせるかー
ほとんどの戦争は内戦であり、国家対国家の戦争は数の面ではめずらしいものです。世界中の内戦の実態と、和平への取り組みの失敗と成功の事例をもとに、内戦の構造や和平成功・失敗の原因を探っていきます。
最終的に国連は何ができるか、そして日本は何ができるかを提示しています。
まず、第一に和平交渉に必要な条件は、包摂性の確保です。包摂性とは、多様な思想、民族、組織の代表を漏れなく集めて行うことだけではなく、それら全体が国家の復興に携わり、役割が与えられることが必要だと説きます。アフガニスタンの和平はタリバンを締め出したことから、再度、内戦に逆戻りしてしまいました。そして、タリバンを入れた和平交渉により平和へ向かっていくことができたのです。
また、周辺国と、グローバル国も本気で和平を後押ししないとうまくいきません。ある勢力を支援しながら、国連では和平を望んでいると言うようなことではうまくいくはずがありません。内戦が終わらないのは、双方とも武力で解決できると信じているからです。それが払拭されないと話し合いは形だけのものになってしまいます。
国連の役割については、周辺国とグローバル国の協力を得ながら、話し合いの場を作っていくことでしょう。
そして、日本の果たせる役割は、今までの国際的信頼を頼りに小まめに包摂的な場を作り和平交渉への糸口を見つけてもらうことだと言います。
遠い国の知らない人たちの問題ではありますが、世界全体を見れば、大きな損失であることは確かです。そして、そこで暮す罪もない人たちが平和で暮せる社会があってこそ、ほんとうに安心して暮らせる世界が実現するでしょう。

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