ホテルの朝食はバイキングでした。
和・洋・中のどれかにテーマを絞って盛り付けるとバランスがとれたものになることは分かっているのですが、やっぱり食べたいものを本能のままに取ってしまいます。

和・洋・中のごった煮になりました(笑)。
最終日は雨が降っていて、前日までで十分満足していたので、一か所だけよって、あとは下道で新緑を見ながら信濃路をドライブしながらちんたら帰ることにしました。
その一ヶ所は、ドラマ「裸の大将放浪記」などで知られているちぎり絵画家山下清の美術館「放浪館」です。

入口から、赤いカーペットにおにぎりに見立てた石が置いてあります。

受付で、いきなり、絵葉書を選ばせてもらって2枚いただきました。
中は撮影禁止です。年代順に解説を交えながら、山下清の作品がこれでもかと並んでいました。
印刷されていると、ちぎり絵の紙質が解らないのか、本物は全然違う生々しい迫力がありました。また、看板やレコード盤など、そこらへんに転がっているものに描いたものもあり、その点でも実物を見る価値があります。
とにかく、好きなものを描く情熱と、人に喜んでもらえるうれしさが伝わってきて、創作の原点を学ばせてもらいました。
そのあと、売店に行きましたが、あやしい骨董品がたくさん積み上げられていて、安い皿を5枚ほど買うと、1品につき絵はがきを1枚もらえました。
普通の美術館だと1枚200円くらいで売られているのに、大盤振る舞いですね。
山下清は、15年間放浪生活をしていて、気ままにくらしているように思えますが、有名になるとそうもいかなくなったようです。なんだかんだで、ストレスがあったのか49歳で脳溢血で他界しています。
途中、休憩で寄った道の駅で古本コーナーがあり、ちらりと見ると、昭和時代の外国文学が100円で売っていました。

ソ連社会主義の下、庶民の生活を描いたヤーコブレフの『美人ごっこ』
フランスの変態エロ文学、呪われた詩人アポリネールの『一万一千本の鞭』『若きドン・ジュアンの冒険』
若者向けの小説ですが、還暦を過ぎて乾いた目で読むとどんな感じなのか確かめてみたくなりました。上田の古本屋が主催しているらしく、あの辺りは、大学生の合宿などが盛んなので、こういう本が出るのでしょうね。新潟ではあまりみかけません。
さて、長野県で最後の食事は、信州みそラーメンでした。

信州赤みそを辛くしたラーメン。美味しかった。
ということで、午後7時に我が家に無事到着。
疲れ切ってバタンキュー。
体力的に2泊3日が限度ですね。