4月は体調が悪く、ほとんど山歩きができませんでしたが、元気になったので多宝山に登ってきました。
多宝山は、新潟市最高峰の山で、となりの弥彦山と並ぶ標高634mは、スカイツリーと同じ高さになります。
弥彦山は、各テレビ局のアンテナが建てられ電波塔の役目を担っていますが、多宝山は、気象庁のレーダーサイトがあり、新潟県と日本海の雨雲を24時間監視しています。
昨年、新しく建てられた新築のレーダーサイトで、前より高くなったような気がします。
古い跡地は更地になっていて、日本海を一望できますが、日向だと暑いので誰もいませんね。
古い登山口が倒木が激しく荒れて使えなくなったので、少しずれたところに移っていましたが、立て札も建てられて、正式に新しい登山口となりました。

今回のお目当てはコシノコバイモを見ることです。
4月に登れなかったので、麓ではスミレも終わっていて、ちょっと遅いかもしれません。
少し登ると、ミツバツツジが花盛りで目を楽しませてもらいました。
明るい尾根道が多いのがこの山の魅力です。
標高300mくらいのところで、コシノコバイモをよく見かけたのですが、1本も見当たりませんでした。やっぱり遅かったのでしょう。ちょっとがっかりです。
しかし、登っていくと時間を巻き戻すように季節が後戻りしていきます。
ミツバツツジも満開から五分咲き、つぼみ、つぼみもまだと移り変わっていくので、探しながら登ることにしました。
すると、フデリンドウに出会いました。
小さい花ですが、大好きです。それも1輪咲き。フデリンドウは一輪咲きが似合います。
一気に疲れが吹き飛びました。
標高550m付近まで来た時、見つけました!
コシノコバイモです。
まだ、開きかけですが、贅沢はいいません。
下は2年前の4月14日に撮ったコシノコバイモです。
小さな花ですが、葉で花を隠すように咲いています。
すっぴんのナチュラル美少女のようで、華奢な体に生命力を湛えているようで美しく感じます。
頂上付近のブナ林の新緑も美しい。
頂上付近にタムシバも少し残っていました。
これぞ、純白という感じの白がまぶしい。
ということで、満足のいく山行でした。
ギフチョウもたくさん飛んでいましたが、カメラの起動が間に合わずシャッターチャンスを2回も逃してしまいました。残念無念。