まずは、本の題名と帯の文句(第2次世界大戦、最期の全面戦争)にやられました。第二次世界大戦末期のソ連対日参戦については、戦争の勝敗に関係なくソ連の野心によって起こされ、満州はひとたまりもなく蹂躙された局地戦というイメージだったのですが、「日ソ戦争」「全面戦争」として見ることもできると目から鱗が落ちた気分でした。
太平洋戦争前の日本陸軍の仮想敵国は、中国・ソ連であり、本来予想されていた戦争であったはずです。そして起こりえるなら、日ソ両軍の全面戦争になる可能性も秘めていました。
太平洋戦争が劣勢になるにつれ、日本はソ連との戦争をまったく望んでおらず、それどころか連合国との戦争の仲介すら期待していたのです。それをスターリンは、時間稼ぎに利用し、終戦間際に宣戦布告、終戦後まで戦いを継続していくのでした。
戦後、多くの日本人が軍・民問わずシベリアへ連行され、関東軍の文書は焼却され、ソ連側の記録は鉄のカーテンの中という状況で、断片的な証言が一人歩きをしている現状でした。冷戦終結後、ロシアからの資料が少しずつ手に入るようになり、米国保有の資料も研究が進み、日ソ戦争の全貌が客観的にみられるようになってきました。
この本を読んで、今まで通説とされてきた事柄が覆るような大きな事実は、それほどないイメージですが、ソ連側の死傷者が意外に多く、前線の日本軍はかなり善戦していたということが新しく認識できました。
しかし、大きな国家戦略の過ち(ソ連に対する楽観的過ぎる対応)を戦闘で覆すのは無理であったということになります。
また、アメリカ軍・中国国民軍・中国共産党の利害も複雑に絡んでいますので、多大な援助をして千島列島を取られてしまったアメリカや、同じく協力したにも関わらず満州の利益は共産党に持っていかれた中国国民軍など、現在までつづく極東の秩序が作られた戦争だったのです。
名前にマが3つならんでいる面白い名前の花です。
弥彦山に咲いていました。
半寄生植物ということで、根を他の植物の根に差し込んで養分を取るのだそうです。
葉っぱがあるから、自分でも光合成ができるけど、そう言われるとやる気がなさそうな葉っぱに見えます。
秋も盛りになってきました。
新潟県No.1とも言われるパワースポット弥彦山に登りました。
紅葉にはまだ早く、カエデは青々としていましたが、やさしい陽の光が秋の色彩を濃くしています。
頂上には、赤とんぼがいっぱい。
日本海
反対側は新潟平野。
4日前に登った多宝山。
道しるべには、ハロウィンジオラマが飾ってありました。
森の中によく似合います。
実は、東京メトロのIPO100株当選していました。
本日上場した株は1200円→1739円となり、
予想PER 19.32倍(株価分の収益を上げるのに19年くらいかかるということ)
実績PBR 1.51倍(株価が会社の資産1.51倍になっているということ)
と、極めて順当な位置に落ち着きました。
久しぶりの大型株案件なので、感情的に2倍くらいに上がってくれれば売って、あとで落ち着いたときに買い戻してもいいかなと思っていたのですが、みなさん、冷静でしたね。
これくらいなら、持ち続けて、3.33%の利回りで回すのか良いかなと思います。
鉄道関係の株を持っていなかったのでセクター分散にもなります。
あまり成長は見込めませんが、自動運転などが導入されたりするとまた変わってきますから。
スタジオジブリの宮崎駿が、もっとも尊敬する作家と言っていたと聞いて、メルカリで安価に手に入ったので読んでみました。
とある白夜の国の首都(国名は明かされていませんが、計画経済、社会主義、超大国ということでソ連のモスクワでしょう)のホテルに世界各国から、日本の協業製品の見本市開催のために集まった商社マンたちの群像劇です。
舞台が変わらないので退屈化と思いきや、朝日新聞で連載されていたこともあり、細かい話題がところどころにちりばめられていて、飽きることがない構成となっていました。
特にアジア方面担当者の語る「北ベトナムの主要輸出産業である農業は戦争による壊滅→新たな輸出産業は屑鉄となった(戦争による撃破された武器や砲弾の破片等)→日本や米国の製鉄所が買い入れてそれがまた武器として再生される」という循環は、資本主義経済の矛盾をはらみ、今、ウクライナにもダブルところがあります。
ラーメンからミサイルまで扱う総合商社は日本だけのシステムですが、洋上を航行するタンカーや貨物船も商社なしでは動けない現状もよく理解できました。
話は本から逸れますが、投資の神様ウォーレン・バフェットがコロナ危機の最中に日本の五大商社の株を買いまくっていたということからも、日本の総合商社の世界に与える影響をうかがい知れます。