むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『死は存在しない』 田坂広志(光文社新書)

2022年11月30日 | 読書
~最先端量子科学が示す新たな仮説~がサブタイトルです。
あくまで仮説を元に死後の世界を考察した本です。
科学と宗教の曖昧な点をつなぎ合わせたSF的な内容となっています。
唯物論としての科学が全盛を極めていますが、最先端の量子力学では、物質とは幻想にすぎないことが明らかになっています。何かに触れるとか、質量があるとかないとかは、我々が見ている錯覚です。
物質を細かく分解していくと分子が原子となり、原子は陽子や電子となり、さらに細かくしていくと、エネルギーの振動(波動)となることが解っています。つまり、私たちが物質だと思っている物は、すべてがエネルギーの振動なのです。
宇宙の誕生はビッグバンから始まったと言われていますが、じゃあ、どこで始まったの? と言えば、量子真空ではじまりました。量子真空とは、真空であっても実は無限のエネルギーをもった未知の量子がつまっているらしいことが解っています。その中にあるのがゼロポイントフィールドです。
このゼロポイントフィールド仮説こそがこの本の根幹となります。
ゼロポイントフィールドには、この宇宙で起こったことや一人一人が考え行動したことなどの波動が無限のエネルギーをもつ量子にさざ波を立てたように記憶されていて、それは永遠に響き渡っているのです。
その仮説が正しければ、オカルトで片付けられていた不思議な現象も科学的な説明ができるようになります。
人が死ぬと、その人の一生で残した波動がゼロポイントフィールドに記憶されていますので、その意識に取り込まれて、一瞬で距離も関係なくこの世のすべてが解ってしまうのです。その人の思いが、自分が検索したい記憶を呼び寄せ地球意識から宇宙意識に広がっていくのでした。

人の意識や心の説明が科学では曖昧でしたが、物質そのものに意識があるなら説明が付きます。ビッグバンで誕生した宇宙は光子で満たされ、やがて水素原子が現れたときに、一番最初の極めて原始的な意識が芽生え、そこからはじまる物語の序章に私たちは生きているらしいのです。

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隣の駐車スペースに青いポルシェが!

2022年11月29日 | 日々の生活
ボクのハスラーが止めてある月極駐車場の隣のスペースに青いピカピカのポルシェが止っていました。
雨が降っていて暗いので見えにくく、絶対にぶつからないと解っていても緊張します。
しかし、なぜ、屋根がある駐車場かカーポートを借りず露天の駐車場に止めるのでしょう。もうすぐ雪が降ると言うのに。
と思って、よく考えていたら、ポルシェの前はオープンカー(外車)が止っていました。ずっと幌を張っていましたが、雪が積もってもそのままでした。
金属の屋根つきのクルマに進化していたことに気がつきました。
次はどんなクルマが止るか楽しみになりました。

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白い蝶が寝ていた。

2022年11月28日 | 小さな自然
白い蝶が寝ていました。
生きているようですが、寝てます。
た、立つんだ! チョウ!
しかし、気温が低すぎるのか無理のようです。
こちらは、冬になると元気になり、飛び回っているフユシャクです。
ヒラヒラとたくさん飛び回っていました。
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『ウエンカムイの爪』熊谷達也 (集英社文庫)

2022年11月27日 | 読書
第10回小説すばる新人賞受賞作です。
エンターテインメントとして、お手本のような出来映えなので、これから熊谷達也を読もうと考えている人、ちょっと読書は苦手だという人にお勧めできます。

北海道で、羆に襲われたカメラマンが主人公。
キャンプ・アウトドアブームに自然の驚異を知ってもらうため取材に向かった先で、羆の生態を研究するグループと行動を共にしているうちにその奥深さにはまっていきます。
ウエンカムイとは、アイヌが言う悪い熊のこと。アイヌの神話では、熊の神も人と同様の地位を持ち、悪人も善人もいるのと同様、熊にも悪と善がいるのです。
人を襲うウエンカムイを追う人間と、人食い羆との対決が描かれます。
熊谷達也らしく、自然のうんちくもたくさんあって、山や動物が好きな人にはたまりません。

コメント (4)
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高立山2022晩秋

2022年11月26日 | アウトドア
沢コースから登りました。
所々、道が崩れていたりしましたが、沢が浅いので、飛び出ている石伝いに歩けます。
沢を抜け、尾根道に行くと、すっかり落ち葉で覆われています。
フユシャクがたくさん舞っていて、すっかり初冬の雰囲気です。

紅葉もまだ残っています。

日当たりが良い斜面の紅葉は鮮やかで美しいですね。

1時間弱で頂上へ到着。
チラリと見える飯豊山には雪が積もっていました。
帰りは大平を通って、気になっていた分岐を探検することにしました。
尾根を降りていき、杉林に入ると分岐があります。
右に行くと林道に出て沢沿いに下り舗装道路へ出られます。
左に行くとどこに行くか解っていなかったので、左に行ってみました。
杉林を抜け、なんと明るい尾根道に出ました。
どこまでつづいているのか、どこに出るのか? 変に遠くに降りてしまうとけっこう歩く羽目になります。
小さな沢の出口に続いていて舗装道路に出ました。
右に行った場合と同じ道路だとわかります。
そのまま大沢公園の方向へ歩いて行くと、右に行ったときの出口からそんなに離れていないことが解りました。
こっちのコースも杉林を歩く距離が短いので悪くないですね。

ヤブコウジの実が赤く熟していました。
ムラサキシキブの実も少し残っていて楽しめます。

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獺祭いただきました。

2022年11月25日 | グルメ
獺祭は、山口県にある旭酒造で作られている大吟醸です。
それの新潟県産「山田錦」100%で作られたお酒をいただきました。
酒米の「山田錦」は、大吟醸を造るために最も適したお米です。
高級な日本酒を造るには、酒米を磨き込み、40%以下にしていくと純度の高いお酒ができてくるのです。しかし、普通の酒米では、その前に砕けてしまいうまくいきません。砕けない米である「山田錦」を使うのです。
しかし、「山田錦」は西日本で作られていて、新潟県で作ると、刈り取りが遅くなりすぎるし、背が伸びすぎて倒れてしまうし、良い米がつくれないし量も取れません。
最近、農家の方々の努力により新潟県でも、ある程度の品質で山田錦を作られるようになりました。(量はとれませんが、作りたいという意気込みでつくっているのです)
その貴重な新潟県産山田錦を100%使ったお酒です。
アッサリしているなかにほのかな甘みがあり上品な仕上がりです。
機会があれば召し上がってください。
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『彗星夜襲隊』渡辺洋二(光人社NF文庫)

2022年11月24日 | 読書
副タイトルが、「特攻拒否の異色集団」。
日本美濃部少佐率いる芙蓉部隊のお話しです。
フィリピンで敗北し、米軍が沖縄に迫る中、日本軍は全軍特攻で米軍を迎え撃つべく準備を始めていました。
その中で、水上偵察機乗りの美濃部少佐は、特攻の代わりに夜襲をかけて米軍を迎え撃つべく、芙蓉部隊を結成します。
夜間戦闘機「月光」乗りと、零式水上偵察機乗りが集まって、機材を集めてみると、どこの部隊でも毛嫌いされていた艦上爆撃機「彗星」しかありませんでした。「彗星」はドイツのダイムラーベンツの液冷式エンジンをライセンス生産した熱田エンジンを搭載し、至る所に電動式の装置が組み込まれ、高性能を追求する構造のため、整備が難しく稼働率が3割程度しか無かったため、どこの部隊でも持て余していたのです。
それを熱田エンジンの整備に熟達している整備兵を集め、ベテランの水偵乗り、夜間戦闘機乗りを集め、訓練を行なって夜襲をかける部隊を編成しました。その稼働率は7割を超え、動けば高性能の「彗星」を駆り活躍したのです。
牧場に偽装し草地に金網をしき、牛を放し、飛行機を林に隠す偽装をした秘密基地、岩川飛行場を本拠地に戦争末期の絶望的な戦いを繰り広げたのです。
特攻機への迎撃を少なくするため、連日、占領された沖縄へ夜襲をかけながら、潜水艦を狩り、米軍の夜間戦闘機と戦ったのでした。
米軍が何百機の飛行機で押し寄せてくるのに対して、芙蓉部隊は一桁の飛行機で反撃するので焼け石に水の感はいなめませんが、絶望的な戦力差の前に、あるものでできる限りのことをする熱意に学ぶべきことが多かったと思います。
靖国神社に展示されている艦上爆撃機「彗星」↑
(液冷式エンジンを搭載した完全な彗星は世界でこれ1機のみ現存)


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クルマユリの種子

2022年11月23日 | 小さな自然
クルマユリの種子が出来ていたので、袋を叩くと散らばりました。
薄っぺらな紙みたいな板の真ん中に種子があります。
出来るだけ広範囲に散らばるようになっているみたいです。

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11月に咲く桜

2022年11月22日 | 小さな自然
旦飯野神社にある11月に咲く桜です。
実は、この桜、11月と春に年2回咲くのです。
春には、満開になるそうです。
縁起が良いパワースポットとなっています。
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『人恐(ヒトコワ)』村田らむ(竹書房)

2022年11月21日 | 読書
アンダーグラウンドのC級エンターテイメントです。
よくある心霊ものではなく、人の狂気を扱っています。幽霊の類は出てきません。
ゴミ屋敷や、死体や、ペット虐待など、ちょっと目を背けたいけど、怖いもの見たさで見てみたい気もする。それが低俗エンターテインメントになるわけです。
著者は、ゴミ屋敷などの清掃バイトをしていたり、C級のアンダーグラウンド雑誌(コンビニのアダルト雑誌のとなりに並んでいるような本)のライターなどをやっていて、その経験をもとに、普通の人ではちょっと想像できない範囲の話を読ませてくれます。
また、知り合いに聞いた話などもちりばめて、退屈しないように、怪談ではなく、狂気の世間話をこれでもかと繰り出してきます。

人間は、高尚な哲学を語ることもできますが、ウンチやオシッコをせずには生きていられません。たまには、自分の腹の中の腸内にこびりついた大便を自分の一部だと受け止めることも必要だと思うのです。

とかなんとか言って、怖いものみたさが本音なのでしょうが(笑)

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