むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『ヤングケアラーってなんだろう』澁谷 智子 (ちくまプリマー新書)

2024年05月30日 | 読書
近年、英国から派生してきた言葉であるヤングケアラー。
若くして、家族等の介護にいそしむ子供たちのことです。
1クラスに2人はいるのだそうで、男女で1人ずつくらいの割合となりますね。
自分も今でいうヤングケアラーだったので、時代とともにどのように理解されてきたのか興味を持ちました。
内容は、かなり具体的なところまで、理解が進んできたように思えます。ただ、一言で、ヤングケアラーと言っても、個々に事情がちがうので、一概に、こういう支援がよいとは言えないところが難しそうです。
特別扱いしないでほしいという気持ちもあるし、身内の至らない点を他人にとやかく言われたくないのも事実です。自分としては、若い時、「苦労を自慢できる人は幸せだな。ほんとうの苦労は見っとも無くて話す気のもならない」と思っていたくらいなので、当事者から本当の気持ちを聞き出すだけでもたいへんでしょう。
それでも、理解しよう、支援しようと本気で思ってくれている人がいることは、社会の進歩であると評価したいです。

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『乳と卵』川上未映子(文春文庫)

2024年05月28日 | 読書
2008年の第138回芥川賞受賞作。
特徴的な文体で、読みにくそうと思ったが、けっこう、読んでしまいました。
へたっぴに見える文章ですが、すらすら読めてしまうのは、面白いですね。
題名の「乳と卵」は、豊胸手術をしようと上京してきた姉(乳)と、女の体の中にある卵子を気持ち悪いと考えるその娘(卵)が、主人公の家に泊まった3日間を描いているということらしいです。
つらつらと日常が続いているような描写がつづきますが、女性の性的なことを書くと女流文学的というスタンスなのかという感じの不快感を感じました。
最後の方は、暴力的な親子喧嘩が勃発して、この辺も、最後に盛り上がりを持ってくるのが純文学的というスタンスなのかと不快感を感じます。
なんとなく純文学の賞を取るには、こういう構成にすると、文体が変わっていても大丈夫と挑戦的な感じもしました。
他の作品は、ちゃんと書いてあるのかなと思って、併載されているもう1本の作品も読んでみましたが、構成が同じでした(笑)。
純文学のテンプレを目指したのかしら? と思いたくなるような本なので、そっち系に興味がある人は一読の価値ありかな。


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ヒメシャガ

2024年05月26日 | 小さな自然
わたしの所有している図鑑には、シャガよりヒメシャガの方が大きく扱われていたのですが、近所で見かけるのはシャガがほとんどで、ヒメシャガは初見でした。
思っていたより、小さく可憐な花でした。
なるほど、こちらの方が山野草っぽい。
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『消えたい』高橋和巳 (ちくま文庫)

2024年05月25日 | 読書
──虐待された人の生き方から知る心の幸せ──
虐待されて育てられた人に特有の感情が「消えたい」ということでした。
「死にたい」と「消えたい」は、似ているようで異なると言います。
死にたいは、生きていたことを前提としていますが、消えたいは、生きていない、ただ存在している感覚からくるのだそうです。
そう言った小さな違いを事細かく分析し、虐待されてきた人たちを救おうとする試みが書かれていました。
普通の暮らしをしてきた人たちと、世界の感じ方の違いも、図式で描かれておりわかったような気にさせられます。
しかし、普通の人たちでは、とても理解しえない感覚もあるようです。
分った気になってしまうことも危険だと感じます。

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県立図書館にドカベン31巻があった。

2024年05月23日 | 漫画
家から4km離れているのですが、自転車でいけば30分くらいですので、ちょうどよい運動になります。
はじめて入館しましたが、思った以上に設備が充実していて、前に住んでいた田舎の図書館とは大違いでした。
読みたい本もたくさんあるのだけど、今日は偵察だけにしました。
飲み食い専用コーナーもあって、水筒と弁当を持っていけば、1日中、図書館から出ずに過ごすことも可能です。
マンガも充実していて、ドカベンが全巻揃ってました。
あの、現代スポーツ漫画の原型を築いたと言われる「ドカベン31巻」もありました!
試合をしながら、各キャラクターの過去の隠れたエピソードの回想シーンが挿入されるという構成は、その後のスポーツ漫画の原型となりました。
子どもの頃、この巻だけ、もっていて、ボロボロになるまで読んだ思い出の漫画です。
こんど、ゆっくり読みに行こう。


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マンションのエレベーターにカゲロウ

2024年05月22日 | 小さな自然
もう、そんな季節になったかな。
うちのマンションは川沿いにあるので、そこから湧いたものだと思われます。
羽の色から、亜成虫というヤツでしょう。
カゲロウは、成虫になる前に、幼虫と成虫の間の亜成虫という形態をとります。
羽の透明度が低いのが特徴とのこと。

コメント (2)
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焼きピーマン

2024年05月21日 | グルメ
この前、読んだ小説に出てきた焼きピーマンを作ってみました。
小説の中では炭火の上で転がしながら丁寧に焼くのですが、面倒なので、レンジメイトプロを使って電子レンジで焼いてみました。
思っていたより水分多めで、良く言えばジューシー、悪く言えば、焼き物の味の濃縮が少ない感じで、めんどくさがらずに焼いた方が良いかなと思います。

ついでにアスパラガスも焼いてみましたが、こちらは甘くてジューシーに焼けました。

しかし、やっぱり、レンジメイトプロは、時短家電の範疇なのかなと思いました。
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アオジョウカイ

2024年05月20日 | 小さな自然
ジョウカイボンの一種で、主に肉食らしい。
漢字で書くと「浄海坊」で、平清盛のこと。
平清盛は、この虫に刺され高熱を出して死去したという誤解をもとに名前が付けられたという説がありますが、そんな毒を持っていないようです。
あまり、存在感のない虫なので、名前だけ誤解されて派手になっちゃったみたいです。
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『風車小屋だより』ドーデー(岩波文庫)

2024年05月19日 | 日々の生活
南フランスの片田舎にある使われなくなった風車小屋を買い取り、そこに住んで、徒然なるままにつづった、掌編、エッセイ、小話の類が詰め込まれています。
盛りだくさんの内容で、中には、当時の社会的背景を知っていないと理解が難しいものもあり、わたしの教養では面白さを感じることができない掌編もありました。
背景にある田舎の暮らしにはあこがれますが、それとは関係ない内容のものも多いので、そちらに期待して読むと薄く感じるかもしれません。

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歯科検診に行ってきた。

2024年05月17日 | 日々の生活
3ヶ月に1回の頻度で、歯科検診&クリーニングに行っています。
歯科衛生士の人が感動していました。
だんだん、数値がよくなってきて、珍しいくらいよくなったとのことでした。

1日1回、きっちり手入れをしてただけなのですが、それだけで十分なようです。
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