むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『深海の使者』吉村昭(文春文庫)

2018年02月28日 | 読書

第二次世界大戦中、連絡路を断たれた日本とドイツ/イタリアの間を結ぶ細い一本の糸が潜水艦で喜望峰沖を回るルートでした。

インド洋からドイツまで港によらず、連合軍の厚い哨戒網の下を通っていく過酷なルートです。

60日間、風呂に入らず、顔も洗わず、酸素を節約するために運動も読書もご法度。

ただひたすら耐え続ける日々がつづきます。

敵に発見されないために自分からは電波を出すことなく隠密に進んでいきます。

そんな任務についた潜水艦には、それぞれの運命が待ち受けているのした。

任務達成寸前で機雷に触れて轟沈するもの、途中で撃沈されるもの、無事に日本に帰投するもの、途中で終戦を迎えるものなど。

そこには、地味で静かで壮絶なドラマが待ち受けていました。

とにかく耐える潜水艦の過酷な試練が満喫できます。

風呂に入れるって幸せだな~。

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脱出の日

2018年02月26日 | ニュース・記事

「今日は脱出の日です」とラジオが言っていたので聞きまちがいかと思いました。

ナポレオンが流されていた島から脱出した日なのだそうです。

「みなさんは、どんな脱出劇を思い出しますか?」と聞いていたので、そんなこと言われても脱出とかしたことないし~

で、歴史上、最高の脱出劇ってなんだろうと思って考えていると「キスカ島撤退作戦」かなぁと思いました。

米軍が包囲していたキスカ島から、守備隊全員(5200名)を無傷で救出した作戦です。

米軍は戦艦2隻を含む多数の艦艇でレーダーも投入して、島を包囲していました。

昭和18年5月には、となりのアッツ島で日本軍が初めての玉砕を喫していて、キスカ島への米軍の攻撃も時間の問題となりました。

昭和18年7月29日、日本の水雷戦隊が濃霧に乗じて突入し、守備隊全員をわずか55分で救い上げ脱出に成功したのです。

日本軍が脱出したことを知らない米軍は、無人の島に猛烈な艦砲射撃のあと上陸作戦を敢行し、同士討ちで100名近い死傷者を出しました。

日本軍が残した「ペスト患者収容所」といういたずらの看板が訳されるとパニックになり、訳したドナルド・キーンは感染の疑いありとして検査のため送還されそのまま終戦を迎えたという逸話もあります。

 

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みんなのうた 白い道 北原ミレイ

2018年02月25日 | 音楽

みんなのうた 白い道 北原ミレイ

今年の冬は大雪でした。

ひさしぶりに子供のころの冬を思い出しました。

昔、よく聴いたみんなのうたの名曲を思い出し聞いてみました。

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『ペギーの居酒屋』喜多嶋隆(角川文庫)

2018年02月24日 | 読書

自分の成人後の性格に多大な影響を与えられた作家です

最近、マンネリ気味で、あまり期待していなかったのですが、良い感じに力が抜けていて読みやすい作品でした。

喜多嶋作品では珍しく、流され気味の主人公。

でも、大切なことはスパッと決断する潔さが気持ちよく感じます。

内容は、居酒屋を切り盛りするヒロインが、テレビの居酒屋対決で勝ち残っていくという、グルメマンガばりの明るく楽しいお話です

喜多嶋風に言えば、シオカラと一杯のライムサワーのような小説と言ったところでしょうか。

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富士山の日~

2018年02月23日 | 日々の生活

富士山を見に行ったことは一回だけです。

そのときの写真がこれ!

周辺の湖の周りをドライブしたりサイクリングしたりして楽しみました。

雲がかかってきたな~と思ってしばらく行くと……

あっという間に富士山が雲隠れ。

富士山は、山と言うより日本最大の山岳なんだなぁと実感した瞬間でした。

そして、これ↓は、去年行った榛名湖の榛名富士です。

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222でおでんの日

2018年02月22日 | グルメ

BSNラジオ(新潟放送)では、2月22日になると「ふーふーふーでおでんの日」とうるさいぐらいに主張してきます。

なんと、2007年に新潟発の記念日をつくろうと言うことで作られた「おでんの日」なのだそうです。

もう、10年くらい騒いでいますね

おでんのでんは、田楽の田だということを知りました。

田楽と言えば、豆腐やこんにゃくを串に刺し、みそをつけて焼いた食べ物です。

イメージが違うのですが、田楽から江戸時代に煮込みおでんが出来、明治になってから全国的に広がったのだそうです。

江戸っ子は店で焼けるまで待っていられないので、あらかじめ煮込んでおく田楽を開発したのですね。

それが、あったかおでんとなったのですから、せっかちも人類の役にたつこともあるようです

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脳の容量が残り少ない方へ

2018年02月21日 | 日々の生活

熊とパンダ(ジャイアントパンダ)の見分けがつきますか?

一目見れば分かるって?

では、真っ黒に塗られたパンダや、パンダの模様に塗られた熊がいたら、あなたは見分けられますか?

実は見分ける方法があるのです。

パンダには熊にない特徴があります。

それは前足にある6本目の指です。

竹や笹を持つときに親指のように使う6本目の指があるのです。

これは、ジャイアントパンダとレッサーパンダにしかない特徴です。

これを知っていれば、真っ黒なパンダに出会っても、パンダ模様の熊に出会っても、一目で見分けられますね。

 

以上、知っていても、絶対に使わない知識でした

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氷点下でも春の気配が……

2018年02月19日 | 日々の生活

朝の駐車場。

うっすらと雪化粧。

おしろいみたい。

寒波が来てもこの程度で済むなら、春が近づいてきているのだと感じます。

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『きみの友だち』重松清(新潮文庫)

2018年02月18日 | 読書

ブログなどを読んでいて、この本が出てくると老若男女問わずに評判が良いので読んでみました。

二人称で書かれている珍しい形式で、きみが主人公になります。

連作短編形式なので、各話ごとに主人公が変わりますが、足が悪いすこしひねた女の子恵美ちゃんの周りの人たちの話です。

最初は、二人称形式で中学生や高校生の主人公にさせられて「きみ」と言われることに違和感がありましたが、慣れれば問題ありません。

そして、最後の話を読んで、なんとなく二人称形式で書かれた訳が自分なりに納得できました。

作者は、各主人公に語り掛けるように、「きみは」を繰り返していたんだなぁと。

作者の誠実に人と向き合う人柄が感じられる作品です。

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男の涙 女の涙~せつない小説アンソロジー~光文社文庫

2018年02月16日 | 読書

わたしはアンソロジーを読むのが好きです。

いろいろな作家の作品が楽しめるのもそうですが、各作家の良作が選ばれて載っているので良質な短編小説が集まっているからはずれがありません。

まだ読んだことがない作家の作品に出合えるし、知っている作家の良作をまた読めるという楽しみもあります。

さて、この本は、直木賞作家である石田衣良が、せつない小説をテーマに集めた作品集となっています。

読書家でもある石田衣良が、出版社を問わずに集めたのですからバラエティーに富んだラインナップとなりました。

〇:読んだことがある作家

●:読んだことがなかった作家

◎:読んだことがある作品

●団鬼六:PNがギラギラネームで、SM小説の大家だと一度見たら忘れません。

〇眉村卓:『ねらわれた学園』日本の代表的SF作家ですね。

●石田衣良:小説講座はYouTubeで拝聴してました。

◎江國香織:『デューク』読んだことありました。

●浅田次郎:『鉄道員』や『蒼穹の昴』を読んでみたいと思ってます。

●永沢光雄:知らない作家でしたが、雰囲気がよい作品でした。チェック!

●伊集院静:『乳房』『受け月』を読んでみたいと思っていました。

〇野坂昭如:『火垂るの墓』で有名ですね。

〇川端康成:ノーベル文学賞、(本人が)イケメン作家としても有名です。

出典の出版社も豪華で、新潮、集英、筑摩、講談、光文とあり、満足できる一冊でした。

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