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【世界破滅】高速増殖原型炉もんじゅ使用済み核燃料の取り出し断念【黙示録】

2018-07-27 19:49:18 | 原発
○ナトリウムが爆発すれば、文字通り世界の破滅。
 高速増殖炉もんじゅを所管するのは、なんと文部科学省である。文部省と科学技術庁が統合された歴史的な都合上、文部科学省がもんじゅを所管している。文科省は教育行政ともんじゅというキメラ的な官庁となってしまったのだが、もはや文科省としては高速増殖炉などのプルサーマル計画を推進する意志は持っていない。
 当然、もんじゅも廃炉となるわけだが、過去に東芝設計の3.3tもの重量がある核燃料中継棒を落下させてしまい、抜き取れなくなって、これを交換している。抜けなくなったものをどうやって交換したのか分からないが、冷却材としてナトリウムが使われておりアルゴンなどの不活性化ガスを充満させて交換したそうだ。
 白濁するナトリウムにより、燃料棒の位置が目視できない。仮に核燃料棒を取り出す装置が復旧していたとしても、まさに盲押しUFOキャッチャー状態である。
 これ、臨界させていなければ、まだ幾分線量が低かったと思われるが、一度臨界させている。しばらく経っているので有る程度線量が下がったとは言え、恐らく数百から数千Sv/hは有るだろう。燃料棒が露出すれば、付近の人員は致死的線量を浴びてしまう。
 ウランとプルトニウムで24t。ナトリウムで700t有ると言われている。中国のナトリウム爆発が350tだったので、その倍のナトリウムがもんじゅに存在する。
 このナトリウムが配管のステンレスを腐食させて化合して不安定化していると言われている。配管は熱交換効率を良くするために、厚みが3mmしかないとも言われている。

 つまり、いち早く核燃料棒を抜いて、ナトリウムも除去しなければ、ナトリウム漏洩によって文字通り自爆する。
 単なるナトリウムの爆発で済めば良いが、高純度のプルトニウムが存在するがゆえに即発臨界が発生しかねない。
 福島第一原発3号機の圧力容器と燃料プールにはMOX燃料があったそうで、燃料プールは14日に即発臨界、圧力容器内のMOX燃料を含む核燃料が溶融して蒸気となって4月20日に吹き出している。

 もんじゅの建設者は日立製作所・東芝・三菱重工業・富士電機となっているが、主体となったのは日立である。その日立の精鋭部隊ももんじゅの建設が終わったと同時に撤退してしまった。
 先日にはもんじゅにはナトリウムを抜き取りドレンボトルに相当するものがないことが報道された。つまり、エンジンオイルやATFオイルのように下から抜けないのである。
 しかも、オイルと違って、最終的にナトリウムは全量きっちり抜き取らなければ、爆発してしまう。そのためには上からホースを差し込んでバキュームしないといけないのだそうだ。

 もんじゅが不安定化しても、冷却に水が使えない。それどころか、空気と接触しても空気中の水蒸気と反応して発火する。純水を冷却材にしていた軽水炉でさえ大事故を連鎖的に発生させた「実績」を持つ我が国が、何事もなくもんじゅを解体できるとは思えない。
 しかも、もんじゅ周辺には原発が林立している。もんじゅがコントロール不能となれば、若狭湾の原発群も放棄する事態になる。

 西日本豪雨で浸水家屋の取り残された人民を放置して酒盛りし、翌日には自身の総裁総理再選を狙って無派閥議員と会食をしていた総理が仕切る内閣が、もんじゅに適切な処置ができるとも思えないし、一度事故に突入したら、再び壮大な棄民政策が遂行される事だけは間違いない。。

 もんじゅはなるべく早く解体しなくてはならないが、それよりも先にアベ真理教団とも揶揄されるアベ政権を解体する必要が存在する。
動かない、動かせない「もんじゅ」―高速増殖炉は実用化できない
七つ森書館

さようなら、もんじゅ君---高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし
河出書房新社

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