わんわんらっぱー

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駐車違反身代わり出頭で摘発されてしまった佐川急便に同情する。

2016-12-13 17:01:57 | 物流交通
仁義なき宅配: ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン
小学館



 都内の駐車事情は厳しい状態にある。配達するたびに有料駐車場を使っていたら採算が合わない。ヤマトも西濃も大型箱付き台車を転がして対応しているが、これはこれで大変な人力を費やす事となる。確かに佐川急便で大型箱付き台車を転がしているのをたまに見るが、基本的に軽自動車を併用して、小型宅配物の配達を行ってはいるようだ。

 当地、埼玉県ふじみ野のような郊外ではトラック+軽自動車運用を行っている、佐川急便や西濃運輸方式で十分対応できるのだとは思う。ヤマトは特注1BOX車+自転車DM便配達員という構成で配達や集荷を行っている。

 先日は飯田橋駅構内の営業所へ納品が発生した。他の箇所は駐車場がある配達先だったのだが、飯田橋の案件だけは納品用の駐車場がない。外堀通りに停めようかと思ったが、駐車禁止摘発が怖い。配達先が駅構内地下のその又地下であり、台車が使えず、納品ルートもよく分からない。とりあえず事前に電話で問い合わせると「B3」という入口に入れば良いそうなのだが、B3がどこだか分からない。最寄りと思われる地下駐車場へ駐車して20kg近い荷物を取り出す。ところがB1ポスターが160枚入っているのだが、真っ平らなので、縦横の幅があって持ちづらい。しかし、時間を費やしてしまうと、駐車料金に跳ね返るので、とっとと、手近な所で地上にでたのだが、今度はB3の入口が分からない。ショッピングモールを抜けて、適当に見つけた入り口から駅構内地下に降りる。B3の方向は書いてあるのだが、だいぶ遠い。400m程度は歩いたのだが、重くて平べったい大きな荷物の重みで閉口した。
 入口を見つけると、今度は核シェルターかと思わせるほどに、更に地下深く階段が続いている。納品が終わると、今度は同じ(中身のミスなので)、大きさ重さの物をもって、B3から地上にでて、地下駐車場へ行って車に積み込んだ。
 まぁ、こんな阿呆なことを宅配業者はやらず、最短の納品方法を心得ているとは思うのだが、都内というのはフワフワと銭を払って利用するには便利だが、物流を支える側が相当苦労していることだけは間違いない。
 物流効率を考えたら、適度に郊外の方が良いと思われる。実際、ふじみ野市や富士見市や三芳町には物流倉庫がたくさんある。

 実際に警察官に駐車違反切符を切られると、減点2点である。3回連チャンすると免停になる。
 緑のおじさんの駐車違反切符は違反金の納付だけである。3回目の請求まで延滞できる。実際には4回目の請求まで延滞できるが、納付時に3回目の請求書を使うことになり、期限切れになるので郵便窓口で少し揉める。不思議なことに出頭して違反金を払うと、行政処分の減点もついてくる。
 どうやら、緑のおじさんの違反切符は所有者に対してもので、運転者を特定するものではない。よって、違反金だけ払い込むと行政処分は逃れられるのか?(要検証)

 佐川急便の場合、配達時での路駐が多いのだろう。都内ではコインパーキングに停めたりもしているようだが、それでも多くの箇所を回ると、路上駐車を避けるのは難しいとは思われる。伏兵なのが、高層ビルのエレベーター待ち時間である。地下駐車場完備でしかも物流用の荷捌き所があるところは良いが、高さ制限があったり、スペースの関係で路上駐車がせざるを得ない箇所もある。しかも、貨物用のエレベーターの動作も速度も遅い上に、ビルによってはたくさんの人が待って利用している。
 
 伊藤園みたいに警察の天下りを受け入れて、路上駐車取締を逃れる方法もあろう。恐らく、今回の佐川叩きの背景には、警察側による天下り受け入れの「要請」という点もあるのではなかろうか。

 実は路上駐車による交通事故というのは存在する。納品に来ていた佐川急便の人が、ハザードランプをつけて、路上駐車していて、帰ってきたらスクーターにのったお姉さんが追突して倒れていたそうだ。事故処理をして、翌日そのトラックの荷台からステップ(バンパー)部分に足をかけようとしたら、スクーターの衝突で車体側に押し込まれており、荷台からひっくり返って落ちて、自身も二次事故となってしまったとか。

 交通事故を減らすという警察側の大義名分はあるのだろう。しかし、物流が滞れば、産業も生活も止まってしまう。社会を回す上で本当に必要な路上駐車まで取り締まる必要があるのか、よく考えて欲しい。

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