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玉城デニー新沖縄県知事は習近平氏と会談すれば良い。

2018-10-10 21:18:44 | 帝国
◯ホーチミンに学ぶ
 ホーチミンは1945年9月2日にベトナムの独立を宣言した。その下準備として国内外の各政治勢力に書簡を送付している。なんと、アメリカのトルーマン大統領にまで援助を要請する書簡を送っている。
 当時、終戦直後でソ連邦は疲弊していた。とても援助を乞える状態ではなかった。ベトナム新政府としては、国民党軍がベトナム領内に十数万人も駐屯しており、これを追い返す必要があった。
 トルーマン政権は成立して4ヶ月、しかもトルーマン自身が財界の傀儡として担がれた人物で力がなく、トルーマンはホーチミンの書簡は無視した。この時にアメリカがベトナムを支援すれば、歴史は大きく変わったであろう。
 結局、旧宗主国のフランスを再駐留させ、国民党軍を退去させている。しかし、これが第一次インドシナ戦争の引き金になるのである。

 他国の軍隊が永続的に駐留しているのは異常事態である。ベトナムの北爆には沖縄の嘉手納基地から飛び立った爆撃も参加している。沖縄に米軍が駐留し続けていることにより、ベトナムの人々は惨劇を被った。
 沖縄に駐留する米兵はイラク戦争にも参加した。イラクから引き上げてきた海兵隊員は「沖縄でクールダウン」させてから本国へ帰還する。
 沖縄が米帝軍事戦略の踏み台として使われてきた歴史があり、今現在も進行中なのである。

 最終的に北ベトナムホーチミン政権は中国共産党やソ連の援助を得て、対米戦争を勝ち抜いた。その過程でベトナム人民300万人が亡くなった。ホーチミンは1969年にベトナム統一を見ること亡くなった。
 日本は戦争を望まない。戦争を回避して米軍を日本から撤退させなくてはならない。それは日本や沖縄の為だけではない。米軍が世界の戦争発生要因となっている現状では、米軍を支援することが、その分だけ世界を不安定化させるのである。米軍への支援を止めること自体が人類のためでもある。

◯対中軍事的緊張緩和が必要
 石垣島に自衛隊が駐留し、まさに軍事要塞化しつつある。石垣島は中国に近い。日本政府として、中国との軍事衝突を望んでいると取られかねない。石原慎太郎などの政治家が石垣島を利権化している向きもある。
 かつて、ロシアとノルウェーが軍事緊張した際には両国は話し合って国境から遠方へ軍を引いた。今、日本政府は逆の事をやっている。
 尖閣諸島は台湾・中国漁船の漁業黙認、実行支配は日本ということだったが、米帝の意向を受けて前原誠司が中国漁船の取締や拿捕を行ってから、紛争地に格下げし、50年実効支配による領有権確保目前にして、紛争地に格下げとなった。これに野田政権による国有化が中国側の反発を招いた。そういった、日本側が作り出した政治的緊張の果てに、石垣島の要塞化がある。また、南沙諸島でのイザコザに日本は関与すべきではない。戦後、南沙諸島は全く領有権を失っている地域である。

 つまり、石垣島や沖縄本島や周辺の島々に日米の軍が展開している事は、対中関係を考えると望ましくない。
 少なくとも、日本側と中国側で政治的な会談を持って、将来的に沖縄地域における軍事力展開を縮小する方向を示すべきである。

 ネトウヨが「中国が攻めてくる」とか「中国共産党との関係がー」とか言うが、逆の意味で真理を言い当てている。米朝関係が緩和する見通しがたった今、日本と中国が友好的な状態に向かえば、米国が日本に駐留する理由もないのである。
 可能であれば、玉城デニー沖縄県知事は中国政府要人と幾度も会談を行うべきである。沖縄の基地問題は日中の緊張緩和を実現しなくては解決しないのである。

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