はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

はたらく魔王さま!(3)

2011-11-09 01:10:47 | 小説
はたらく魔王さま!〈3〉 (電撃文庫)
クリエーター情報なし
アスキーメディアワークス


「はたらく魔王さま!(3)」和ヶ原聡司

 六畳一間の人間界での魔王城の庭に、異界エンテ・イスラからのゲートが開いた。現れたのは小さな少女アラス・ラムス。彼女はたどたどしいながらも言葉を発することが可能だった。彼女は魔王のことをパパと呼び、勇者のことをママ呼んだ。
 芦屋やちーちゃん、何より当人同士が衝撃を受ける夏の暑い日、魔王と勇者とその仲間たちによる子育て奮闘記が始まった……。

 まさかの子育て編。
 まあこういう展開ってベタだけど、あまり異性として距離の縮まっていなかった魔王と勇者の間を接近させるにはいい方法かもしれない。実際、今回も魔王のいい奴っぷりは健在で、子育てがうまいとはお世辞にも言えないけれど、アラス・ラムスにもきちっと愛情を注いでいたし、あれやこれやで魔王・即・斬だった勇者の気持ちはかなりぐらついたようだった。
 でもそうなるとかわいそうなのがちーちゃん。彼女は今回も、昨今の女子高生にあるまじきスペックの高さを見せつけてくれたのだが、話の流れ上、魔王が勇者に持ってかれるフラグが立っちゃったので……。健気でいい娘なんだがなあ……。
 芦屋と勇者の同僚の梨香にも進展があった。魔王と勇者とアラス・ラムスの遊園地デートをちーちゃんも含めた3人で尾行している最中に、まさかのアドレス交換。芦屋のほうにはそんな気全然ないと思うんだけど、梨香が意識しまくりでやばい。この2人の関係が好きなので、今後も定期的に観測をしていきたい。
 今回は子育て中心なので、あんまりマグロナルドなお仕事してません。しょうがないんだけど、ちょっとさびしいね。アラス・ラムスを抱いているちーちゃんに対するみんなの反応は良かった。店長もいい反応だった。