はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

ワルタハンガ(1)夜刀神島蛇神伝

2010-04-13 18:36:43 | マンガ
ワルタハンガ 夜刀神島蛇神伝 1 (プレイコミックシリーズ)
藤澤 勇希
秋田書店

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「ワルタハンガ(1)夜刀神島蛇神伝」藤澤勇希

 作者名を聞いただけでジャンルが想像できる、っていうのは良いところなのか悪いところなのか。いずれにしろ、今回もやっぱり「あの藤澤」の「あのジャンル」の話。一言でいうならモンスターパニックもの。
 UMA、UFO、USP(未確認サイキックパワー)、世界中のUNIDENTIFIEDなモノを追求するU-1チャンネルが企画したツチノコ捜索ツアーの行き先は、旧日本軍の施設があったという無人島・夜刀神島だった。ツチノコを発見すれば賞金5千万という言葉に踊らされたハンターや、行楽先を間違った家族連れ、リストラからの大逆転を狙った無職など、様々な人間たちが体験する1週間の無人島探検ツアーは、不気味な生物たちの手によって、恐怖のサヴァイヴァルへ変貌した。ひとり、またひとりと喰い殺されていく参加者たちは、果たして無事に生還することができるのか? そしてツチノコの正体は?
 書いてて嫌になるほどそのまんまな話なんだけど、さすがにこのジャンルばっかり書いてる職人芸。ツボをおさえていて面白い。
 ぼんやりした主人公・八尋と、元同僚・眼鏡の笠原女史。いい歳(30近辺)した2人のマニアが本巻ではただ巻き込まれて逃げまどうだけだったので、マニア知識を生かした脱出シーンが見てみたい。
 しかしツチノコやらなんやらという話を見たのはひさしぶりだね。昔はゴールデンでばちばち放映してたもんだけど、最近の子はこの手のものには興味がないのだろうか。そういう意味ではどことなく懐かしいテイストもあった。UMA好きな人には当然のおすすめ。そうでない人は……まあなま暖かい目で見守ってやって下さい。