秋田のテレビの正月風景。
以前触れたように、秋田では民間テレビ各局が、通常のスポットCMとは異なる年賀CMを放送する。番組と番組の間、5分ほど延々と各社のそれが流れる時間帯もある。
日頃からCMを出している企業が正月用に内容を差し替えるものもあるが、普段はテレビCMをやらない企業や小さな店が出すもののほうが多い。
中でも、「秋田市川反『クラブ○○』より、謹んで新春のお喜びを申し上げます」みたいな、夜のお店のCMが多い気がする。(通常も深夜などは流れるのかもしれないが、正月は昼間も放映)
以前、地元マスコミが関わる住宅展示場について、青森の例で記事にしていた。
その時も触れたように、秋田では、秋田市保戸野の「AKTハウジングセンター」と、秋田市横森の「さきがけハウジングパーク」が著名。
どちらもテレビCMを流しているが、AKTハウジングは自局でのみ流し、さきがけハウジングはABSでだけ流していたような気がしていた(勘違いなのかも)。
これは、秋田魁新報社と秋田放送(ABS)が資本的に密接であることと、ハウジングセンターという商売敵でもある秋田テレビ(AKT)で流すわけにはいかないからだと思っていた。ただし、AKTも魁とは資本関係があるので、ある意味うまく調整してすみ分けているとも解釈できるかも。
ところが、この年末年始、秋田テレビで「♪きっと見つかる、理想の住まい さきがけハウジングパーク」というさきがけハウジングのCM(新春バージョン)が流れていた。
実は前からこうだったのか、年末年始だけ特別なのか、はたまたAKTでのCMが“解禁”されたのか?!
他のスポンサーに話を戻して。
年賀CMの中身は、商品や店内の写真、あるいは正月らしい写真素材に、企業名や賀詞を入れた静止画が多い。ほかにツルや雪景色などの正月らしい映像素材に、企業名などのテロップを入れる動画タイプもけっこうある。どちらもナレーションは局アナ。
静止画でも最近はパソコンで作れるだろうから、華やかに見える。一方で、動画は、テロップを差し替えればどこ企業のCMにも使い回せそうだが、けっこうバリエーション(映像素材)があって、使い回しは多くはないかも。
さらに、秋田朝日放送(AAB)では5分番組扱いで「スーパー年賀」なるものを放送していることに、2012年に気づいた。「字幕スーパーによる年賀CM」だから「スーパー年賀」ではないかという説をご指摘いただいて、そう言われればそれっぽい。
2017年も、まったく同じ構成で放送された。【細部は未確認だが、2018年、2024年、2025年も放送された】
1月2日14時55分から、正味4分間放送されたものは…

オープニングとエンディングのCGは、2012年とは別の富士山から太陽が昇る動画。
ナレーションは全編北田牧子アナウンサー。まずは干支と門松の映像が流れ、
新年あけましておめでとうございます
「新年あけましておめでとうございます。各社から新年のごあいさつを申し上げます」
秋田県内と思われる雪景色などの映像(2012年とは別っぽい)に変わり、
これは秋田市の太平山?
県北、中央、県南の3地区に分けて、企業名の字幕スーパーが表示され、それをアナウンサーが読み上げるのが続く。

字幕はすべて白文字。1度に2または3企業が、10秒ほど表示される。「株式会社」などを除いた五十音順。
字幕ではキャッチフレーズ等が表示される広告主でも、ナレーションは企業名のみ。
この時は、県北が3社ずつ×2画面、中央が3社ずつ×12画面、県南が2社ずつ×2画面だった。
再び干支の置物に「2017年もよろしくお願い申し上げます」と出て、「2017年が皆様にとって豊かな年でありますよう、わたしたちも、ともに歩み続けます」のナレーションで終わった。
単独スポットCMよりは安く付きそうだけど、見る側としてはメリハリもインパクトもなく、記憶に残りにくい。費用対効果はどんなもんでしょうか。
秋田県外での年賀CMはどうなのか。
ケーブルテレビで視聴できるIBC岩手放送(TBS系)でも、あるにはあったが、岩手山など同じ映像に異なる企業名・ナレーションの使い回し版が多いようだ。
夜のお店のものは見なかった。
秋田よりはだいぶ少ないようにも思えた。
今回は青森に行ったので、青森のも見ることができた。(この記事後半参照)
青森テレビ(ATV。TBS系)では、いくつかのスポット年賀CMを寄せ集めて5分程度の「年賀ガイド」なる独立した番組をやっていた。
内容は動画もあるけど静止画もあり。夜のお店はなかった気がしたが、全体的な雰囲気としては秋田に近い(いくぶん控えめ)と思った。
限られた時間しか見ていないけれど、秋田は年賀CMがどちらかと言えば盛んな地域なのかもしれない。
【10日追記】ネットで調べると、沖縄県でも同種のCMが行われているようで、琉球朝日放送での放映分を募集する広告代理店「リマープロ」のサイトがあった。「人気企画」だそう。
「年賀スポット」と呼ばれ、料金は静止画2枚10秒10万円、動画15秒15万円。1月1~5日の間で10回の放送で、時間帯は放送局に一任だそう。
内容は「あくまでも年始の挨拶CMであり、宣伝要素が強い物はお取り扱いできない場合がございます。」ともある。(以上は沖縄の事例です)
制約があるけど安いということになりそう。秋田などでも似たようなもんで、スーパー年賀はもっと安いのだろう。(以上追記)
秋田でも青森でも(岩手でも?)、前の年末年始も、今回の年末年始も、日野自動車の2トントラック(デュトロ)のCMがよく流れていた気がした。普段もやってはいるが、それ以上に目についた。
今回は、ケンケンパで「トントントントン、ヒノノニトン」をする普段と同じバージョン。
前回(2015年末~2016年始)は、栗きんとんを出されて、「ひののにとん」という食べ物だと勘違いする内容だった。けっこうおもしろく、正月らしい内容だから、今回も放映されるのを期待したのに…
以前触れたように、秋田では民間テレビ各局が、通常のスポットCMとは異なる年賀CMを放送する。番組と番組の間、5分ほど延々と各社のそれが流れる時間帯もある。
日頃からCMを出している企業が正月用に内容を差し替えるものもあるが、普段はテレビCMをやらない企業や小さな店が出すもののほうが多い。
中でも、「秋田市川反『クラブ○○』より、謹んで新春のお喜びを申し上げます」みたいな、夜のお店のCMが多い気がする。(通常も深夜などは流れるのかもしれないが、正月は昼間も放映)
以前、地元マスコミが関わる住宅展示場について、青森の例で記事にしていた。
その時も触れたように、秋田では、秋田市保戸野の「AKTハウジングセンター」と、秋田市横森の「さきがけハウジングパーク」が著名。
どちらもテレビCMを流しているが、AKTハウジングは自局でのみ流し、さきがけハウジングはABSでだけ流していたような気がしていた(勘違いなのかも)。
これは、秋田魁新報社と秋田放送(ABS)が資本的に密接であることと、ハウジングセンターという商売敵でもある秋田テレビ(AKT)で流すわけにはいかないからだと思っていた。ただし、AKTも魁とは資本関係があるので、ある意味うまく調整してすみ分けているとも解釈できるかも。
ところが、この年末年始、秋田テレビで「♪きっと見つかる、理想の住まい さきがけハウジングパーク」というさきがけハウジングのCM(新春バージョン)が流れていた。
実は前からこうだったのか、年末年始だけ特別なのか、はたまたAKTでのCMが“解禁”されたのか?!
他のスポンサーに話を戻して。
年賀CMの中身は、商品や店内の写真、あるいは正月らしい写真素材に、企業名や賀詞を入れた静止画が多い。ほかにツルや雪景色などの正月らしい映像素材に、企業名などのテロップを入れる動画タイプもけっこうある。どちらもナレーションは局アナ。
静止画でも最近はパソコンで作れるだろうから、華やかに見える。一方で、動画は、テロップを差し替えればどこ企業のCMにも使い回せそうだが、けっこうバリエーション(映像素材)があって、使い回しは多くはないかも。
さらに、秋田朝日放送(AAB)では5分番組扱いで「スーパー年賀」なるものを放送していることに、2012年に気づいた。「字幕スーパーによる年賀CM」だから「スーパー年賀」ではないかという説をご指摘いただいて、そう言われればそれっぽい。
2017年も、まったく同じ構成で放送された。【細部は未確認だが、2018年、2024年、2025年も放送された】
1月2日14時55分から、正味4分間放送されたものは…

オープニングとエンディングのCGは、2012年とは別の富士山から太陽が昇る動画。
ナレーションは全編北田牧子アナウンサー。まずは干支と門松の映像が流れ、

「新年あけましておめでとうございます。各社から新年のごあいさつを申し上げます」
秋田県内と思われる雪景色などの映像(2012年とは別っぽい)に変わり、

県北、中央、県南の3地区に分けて、企業名の字幕スーパーが表示され、それをアナウンサーが読み上げるのが続く。

字幕はすべて白文字。1度に2または3企業が、10秒ほど表示される。「株式会社」などを除いた五十音順。
字幕ではキャッチフレーズ等が表示される広告主でも、ナレーションは企業名のみ。
この時は、県北が3社ずつ×2画面、中央が3社ずつ×12画面、県南が2社ずつ×2画面だった。
再び干支の置物に「2017年もよろしくお願い申し上げます」と出て、「2017年が皆様にとって豊かな年でありますよう、わたしたちも、ともに歩み続けます」のナレーションで終わった。
単独スポットCMよりは安く付きそうだけど、見る側としてはメリハリもインパクトもなく、記憶に残りにくい。費用対効果はどんなもんでしょうか。
秋田県外での年賀CMはどうなのか。
ケーブルテレビで視聴できるIBC岩手放送(TBS系)でも、あるにはあったが、岩手山など同じ映像に異なる企業名・ナレーションの使い回し版が多いようだ。
夜のお店のものは見なかった。
秋田よりはだいぶ少ないようにも思えた。
今回は青森に行ったので、青森のも見ることができた。(この記事後半参照)
青森テレビ(ATV。TBS系)では、いくつかのスポット年賀CMを寄せ集めて5分程度の「年賀ガイド」なる独立した番組をやっていた。
内容は動画もあるけど静止画もあり。夜のお店はなかった気がしたが、全体的な雰囲気としては秋田に近い(いくぶん控えめ)と思った。
限られた時間しか見ていないけれど、秋田は年賀CMがどちらかと言えば盛んな地域なのかもしれない。
【10日追記】ネットで調べると、沖縄県でも同種のCMが行われているようで、琉球朝日放送での放映分を募集する広告代理店「リマープロ」のサイトがあった。「人気企画」だそう。
「年賀スポット」と呼ばれ、料金は静止画2枚10秒10万円、動画15秒15万円。1月1~5日の間で10回の放送で、時間帯は放送局に一任だそう。
内容は「あくまでも年始の挨拶CMであり、宣伝要素が強い物はお取り扱いできない場合がございます。」ともある。(以上は沖縄の事例です)
制約があるけど安いということになりそう。秋田などでも似たようなもんで、スーパー年賀はもっと安いのだろう。(以上追記)
秋田でも青森でも(岩手でも?)、前の年末年始も、今回の年末年始も、日野自動車の2トントラック(デュトロ)のCMがよく流れていた気がした。普段もやってはいるが、それ以上に目についた。
今回は、ケンケンパで「トントントントン、ヒノノニトン」をする普段と同じバージョン。
前回(2015年末~2016年始)は、栗きんとんを出されて、「ひののにとん」という食べ物だと勘違いする内容だった。けっこうおもしろく、正月らしい内容だから、今回も放映されるのを期待したのに…
まずは一見で。
ただ今回は変化がありました。
・例年はmiwaやいきものがかり(休止しましたが)を使って大型アピールしていたユーキャンが流行語問題で歌手を使わず控えめに
・大晦日夜のバナナマンの占い見てましたがACとかが目立っていた
・昔の吾作や永田のはたはた寿司などが復活
・年末年始風情のCMが減った
その一方で定番CMが残っていたりという傾向もありました。
これ面白いからいつまでも、とは思いますが。
でも、そんなCMも見方を変えればおもしろく、地域や時代の違いが現れるのかなと思うようになりました。
広告を出す方にしてみれば、こんな会社があったんだ…と思われて終わりか、それが新たな顧客獲得につながるか、どんなもんでしょうか。