広く浅く

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下手「れ」他 道路標示

2021-06-25 00:02:37 | 秋田のいろいろ
道路標示(路面の白線)について。
まずは「止まれ」。以前、止マレ道路の線形に対応したものを紹介したが、新しい話。
秋田市内、とある止まれ。雨上がりと逆光で写真が見づらく恐縮です。
最初に「止ま」部分
分かりづらいが、部分的に路面のアスファルトの質感が違い、その部分は文字の白線も違って見える。

水道工事が行われた後で、それで舗装をはがした部分に「止まれ」の一部が含まれていたようだ。舗装し直し、標示を原状復帰する必要があるから、元からあって残った「止まれ」の線に続けて、書き足している。
ただ、それが本来の道路標示ではないやりかたでやってしまったようだ。

ペンキのスプレーを使って、道路標示のプロではない人が書き足したのではないだろうか。これっぽっちのために、専門業者を呼ぶのも…ということか。
「止ま」の2文字は、まだいい。いずれも直線部分なので、既存部に続けて板を当ててスプレーすれば、難しくはないでしょう。「ま」の縦棒が若干傾いているけど。

問題は、
何だこれ?!
「れ」にしては、かなり下手。
1文字だけ見せられたら「木」や「ホ」だと思われそう。
(再掲)正しい「れ」
本来の「れ」では、最後に一直線に下りる(そして下でちょっとだけ上へハネる)べき縦棒が、斜めになってしまい、短いのは明らか。そこだけ板を当てずにフリーハンドで書いてしまったようで、線が尻すぼみで細くなってしまっているのが、自信なさげ。既存のアスファルト部分には書き足したくなかった気配もある。
横棒は長い縦棒の右側に突き出ないのに、うっかり出してしまったのが最初の間違いかも。

いちおう「止まれ」に見えるし、かえって気を引いて、悪くないかもしれません。



もう1つは、2013年の続き(リンク先後半)。矢印。
路面の矢印は見かけは同じでも2種あり、車線が複数ある道路では規制標示「進行方向別通行区分」、1車線の道路では指示標示「進行方向」となる。
秋田駅近くの一方通行路・仲小路は後者。
2021年5月
一方通行路を進む側、小さな十字路手前に、3方向の矢印が標示されていた。十字路だから当然で、不要と思われるのに。
右折側は、以前は一方通行路(出口側)だったようで、右折できなかった。
だから、既存の左と直進の矢印に、後で右を書き足したのか。あるいは、一方通行でなくなって右折できることを知らせるために、あえて3方向にしたのか。(3方向矢印の存在に気付いたのは、2012年の道路整備の後)
それが、2021年4月頃、
くっきり。うっすらと目印のチョークの跡も
以前と同じ矢印が書き直された。アスファルトも新しそうなので、警察発注の引き直しではなく、道路やライフライン工事の原状復帰によるのかもしれない。

右折側の道には、2012年では一方通行だった名残の、道幅いっぱいの停止線と(当時の記事では指摘していなかったが)レアな横書き「止まれ」が残っていた。そちらは今は、
影で見づらいですが
ここは左が一方通行出口なわけなので、直線と右折の矢印が標示されており、それを明確にするべきなのだが、ほぼ見えない。こちらが引き直されていないことからも、3方向矢印が原状復帰の引き直しだと推測できる。


引き直しといえば、
保戸野街区公園前
横断歩道と停止線の白線が、ほぼ消えてしまっている。
道路標識だけが、ここが横断歩道であることを示しているとしても過言ではない。横が公園だけに子どもが飛び出すなどしたら…

秋田県警では、冬の除雪作業などで標示が薄れることもあり、入学シーズンを控えた春先に、白線を引き直している。その作業をマスコミに公開し、季節の風物詩になっている。また、最近は横断歩道の歩行者保護について、やっと本格的に取り組むようになってきた。
それなのに、こういう場所もある。

以前、もっと車通りの多い場所で同じような横断歩道があり、県警本部交通規制課へ連絡したことがあった。しかし、引き直されるまで3か月はかかったと思う。県内に横断歩道は膨大な数があって、引き直しの費用も作業も容易ではないのは分かるけれど、こんなありさまでは、歩行者保護がどうとか取り締まり強化とか、強く言えなくなるとも思う。
たしか秋田市内の白線引き直し工事が発注されていたはずなので、たぶんここも対象だろうと考えて、警察には伝えていないのですが。ここに限らず、歩行者も運転者も、注意して譲り合った通行を。
コメント (3)
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